京都の河原町阪急が閉店　後継に丸井、来春開業

　京都市の繁華街のシンボルとして親しまれた「四条河原町阪急」が２２日、閉店セールを終了し３４年間の歴史の幕を閉じた。営業終了予定の午後７時を過ぎても客足が途切れず、午後８時ごろにようやく閉店した。

　店の前はカメラや携帯電話で記念撮影をする通行人でごった返した。友人と訪れた大阪市の会社員山口真知子さん（３４）は「待ち合わせはいつも阪急前だった。思い出がたくさんあるので、なくなるのはさみしい」と感慨深げな表情で話した。

　亀井潤一店長（４７）が玄関に出て最後の客を見送ると、集まった人たちからは拍手とともに「ありがとう」「大好き」とのエールが飛んだ。亀井店長は目を潤ませながら「ありがとうございました」と深々と頭を下げ、シャッターを下ろした。

　河原町阪急は１９７６年にオープン。若者を中心に人気を集めたが景気後退で業績が低迷し、１月に閉鎖を発表した。後継のテナントとして、来年春に丸井グループの開業が決まっている。