学力テスト:全員参加、抽出方式の支持拮抗 全国の教育委

2010年6月30日 12時7分 更新:6月30日 12時12分

 全国学力・学習状況調査(学力テスト)の実施方式について文部科学省が全国の教育委員会にアンケートしたところ、全員参加方式の支持率は49%、抽出方式の支持率は希望利用の併用を含め46%(速報値)で、拮抗(きっこう)していることが分かった。結果は30日の同省の第2回専門家会議に報告された。

 調査は全国の都道府県・市町村の1826教委を対象に行い、14日までの回答分(回答率75%)をまとめた。

 学力テストは、07年から3年連続で小学6年と中学3年を対象に全員参加方式で行われ、政権交代を機に約3割の抽出方式に変更された。抽出から漏れても問題の提供を受けられる希望利用方式が導入され、抽出校と合わせた全国の参加率は約7割に上った。

 アンケートで抽出を支持した教委の内訳は「抽出調査のみでよい」が21%。今年と同じ「抽出調査と希望利用方式」が25%だった。また「実施する必要がない」は1%だった。

 現在の国語、算数・数学の2教科を増やすかどうかについては、現状のままが64%。「追加して3教科以上」は34%と少数だった。【本橋和夫】

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