2010年6月30日 11時46分 更新:6月30日 12時5分
群馬県長野原町の八ッ場(やんば)ダム建設中止問題で、水没予定地に十字架のようにそびえ有名となった「湖面2号橋」の橋げた接続を祝う式典「閉合式」が30日、2号橋上で開かれ、建設推進派の高山欣也町長や水没予定地区の住民ら約60人が出席した。
国土交通省八ッ場ダム工事事務所によると、2号橋は07年7月に着工し、全長590メートル、高さ86メートル。水没予定地区住民の移転代替地はダム湖で分断されるため、両岸を結ぶ生活再建道路として工事が進められた。昨年の政権交代でダムの本体工事は中止されたが、橋の建設や移転代替地整備などの関連工事は続いている。
高山町長は「国の中止表明以来、話題となっていた橋だったので、橋げたがつながり感慨もひとしおだ」と述べた。【鳥井真平】