口てい疫再発防止 研究開始へ
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口てい疫再発防止 研究開始へ

8月22日 6時43分

口てい疫で宮崎県の畜産業に大きな被害が出たことを受けて、政府は、来月にも、口てい疫を早期に発見する検査キットの開発など、再発防止策の確立に向けた研究を始めることになりました。

口てい疫をめぐっては、宮崎県内で、ことし4月から先月にかけて、感染の拡大を防ぐために牛や豚など30万頭近くの家畜が処分されるなど、畜産業に大きな被害が出ました。これを受け、文部科学省と農林水産省、それに環境省の3省は、来月にも、再発防止策の確立に向けた研究を合同で始めることになりました。具体的には、▽口てい疫を早期に発見するための新たな検査キットの開発や、▽効果的な消毒方法を探るため、海外で行われている消毒方法の調査などを行う予定です。これについて、文部科学省では、「宮崎県では落ち着いてきているが、海外での発生状況を考えると、次の発生に備え、予防体制の構築を急ぐ必要がある」としています。研究には、すでに文部科学省が、今年度予算に計上している科学技術の振興を図るための費用からおよそ5000万円を充てる方向で調整しており、来年3月までには、再発防止策の確立に向けた道筋をつけたいとしています。