口蹄疫:「非常事態」部分解除へ…宮崎県、30日にも

2010年6月29日 21時11分

 口蹄疫(こうていえき)問題で、宮崎県は29日、県民に不要不急の外出やイベントの自粛などを求めていた「非常事態宣言」について、殺処分対象の全家畜の処分を終える30日にも感染がない地域などで部分的に解除する方向で検討に入った。解除後も道路での車両の消毒などはこれまで通り続ける。感染の可能性がなくなった時点で「終息宣言」を出す方針。

 県によると、感染または感染疑いの家畜19万9293頭については、24日までにすべての殺処分と埋却を終えた。ワクチン接種の家畜については28日現在で、6市町の計約8600頭を残すのみで、30日までにはすべての処分が終わる見込み。

 県内では18日を最後に、新たな発生例はなく、このまま新たな感染がなければ7月16日にも県内全域で移動・搬出制限区域を解除する予定。

 5月18日の非常事態宣言後、公共施設の閉鎖や宿泊施設の予約キャンセルが相次ぐなど、影響はあらゆる業種に及んでいた。

【小原擁】

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