高速無料化実験:通行量1.5倍に 神奈川・西湘バイパス

2010年6月28日 11時19分 更新:6月28日 12時26分

高速道路無料化社会実験が始まった西湘バイパス。下は西湘パーキングエリア下り線=神奈川県小田原市で2010年6月28日午前8時、本社ヘリから長谷川直亮撮影
高速道路無料化社会実験が始まった西湘バイパス。下は西湘パーキングエリア下り線=神奈川県小田原市で2010年6月28日午前8時、本社ヘリから長谷川直亮撮影

 高速道路無料化の効果を検証する社会実験が28日午前0時から、全国の高速道路の約2割にあたる37路線50区間の対象区間で始まった。対象区間の一つに当たる神奈川県の西湘バイパス(西湘二宮-箱根口・石橋間15キロ)では、区間内にある西湘パーキングエリア(PA、神奈川県小田原市)従業員の話によると、上下線の車の通行量が普段の週明けに比べ、1.5倍程度に増えているという。

 下り線側の同PAには、観光で箱根方面に向かうマイカーや、並行する国道1号から乗り換えたトラックが集まり、午前8時ごろには約100台分ある駐車場の3分の2が埋まった。

 家族3人で箱根に日帰り旅行に向かう途中の東京都調布市の会社員、椎貝英夫さん(31)は、無料化を契機に同バイパスを初めて利用。「海の眺めがこんなにきれいだとは知らなかった」と感激していた。帰りは、別の無料化区間の東富士五湖道路・須走(静岡県小山町)-中央自動車道・大月ジャンクション(山梨県大月市)を通り、無料化のメリットを最大限受けるつもりだという。

 PAでは同日から地元野菜の販売を開始。観光客だけでなく、通勤客の利用を見込んでおり、「帰宅時に野菜を買ってもらえるのでは」と期待している。【寺田剛】

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