小説家になろう
Devil Hunter`s&lyrical Magical `s
act2 meet again~<再開>

今日も悪魔が出現した。

ネロはその悪魔の退治を依頼され、悪魔が現れる場所までバイクで向かった。


「ちっ! 胸糞悪いぜ!!」

ネロが目的地に着いてすぐに、気分が下がり最悪の気持ちになった。

辺りには‘元‘人間だったものの亡骸でそこ等じゅうに散らばっていた、中には子供の亡骸もあった。

ネロもデビルハンターをやっている為、こういう場面は何度も出くわした事があるのだが、今回は今までとは比べ物にならない位酷い状況になっている。

五体満足の亡骸なんて、見当たらない。

殆どの亡骸は、手足をもぎ取られたり、食いちぎられた様な跡もあるし、鋭利な刃物で切られたような跡、内臓をぶちまけた亡骸が本当にそこ等じゅうに転がっている。

何より、腐敗していて悪臭だ漂う。

「ヴぁ・・ああ・・あ」


「またこいつ等か!!」

ネロは声がした方を見てみると、死んでいた筈の人間が一人立ち上がと、また一人、また一人とドンドン立ち上がってくる。

まるで‘ゾンビ‘の様に立ち上がり、‘只の死体‘に群がり肉を貪り始めた。

「うっ!」

ネロは幾らか、こいつ等とは戦闘を何回かした事があるが、こういうのを生で初めて見る・・・・‘人間‘が‘人間‘を食らうのを、故に気分が悪くなった。

とんでも無いほどの、グロテスクなシーン・・・これをビデオカメラに映して、映画関係のプロドゥーサーに見せたら、速攻で映画になりそうだな。

ネロはついそんな事を考えてしまった。

ネロは初めてこの悪魔と遭遇して倒したときに、この悪魔に関する事を本で調べ上げた。

本には、‘人間‘を喰らい、種族を増やすと、だからネロは本を読み終わったときに、

「はっ! まるで、映画のような話だな。」


ネロは実際に見るまで信じていなかった、‘人間‘が‘人間‘を喰らうのを、だが、今実際に目のまで起こっている‘人間‘が‘人間‘を喰らうシーンを見ている。

こいつらは、通称‘生きる屍グール‘悪魔に殺された人間が、悪魔の呪いを受けた事により‘グール‘になる。

グール自体は戦闘能力は低いが、繁殖能力が尋常じゃない。

人を人噛みすれば呪いを移す事が出来るが、中にはならない物も居ると本には書いてあった。

そういう人物は大抵、霊能力者だったり超能力者だったり・・・・・俺のように半人半魔の人間だったりする・・・・しかし、噛み殺されたら確実に‘グール‘になってしまう。

‘ゾンビ‘と変らない、只名前が違うだけだ。

とうとう、全ての亡骸は‘生きる屍グール‘になってしまい、ネロを囲んだ・・・・その数、ざっと数えて20人は超えている。


「汚れ仕事は何度もやっているが・・・・こいつ等だけは慣れないな。」

苦渋の表情をしながらネロはホルスターから、愛用銃のブルーローズを取り出し構えた。




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