2009/5/1
大羽 良氏インタビュー (3/3)
しかし図書館職員の方々は日々の仕事に忙殺されているというのが現実であり、日常業務から離れた新しいことをやろうという余裕は無い。また、公共施設ゆえの難しさもある。
新館長として個々にコミュニケーションをとっていく中で「そういった職員の意識も変えていきたい」とも大羽さんはおっしゃっていた。
「たくさんの方々がLibraに来たくなる、周辺地域の活性化にも繋がるような楽しいシカケを、と思っても、実際にはいろいろな制約があり、できる事、できない事がある。
たくさんのアイデアの中から、ひとつずつ検証して、どうやったら実現可能か、市民の皆さんやNPO団体など関係する所とも協力しながら考えていきたい」
大羽さんが図書館に初めて携わるようになって感心したことのひとつに、ブックスタート事業がある。
「まだ文字の読めない乳児の頃から本に親しんでいってもらって、本を読む方が増えると図書館利用の増大にも繋がる。今は図書館にこういったサービスもあるんだ、と勉強になった。
前館長から、図書館は入館者数よりもどれだけ図書が貸し出されているかが大事、と聞いている。どう図書を活用していくか提案し、貸し出し利用者が増えるようにしていきたい」
その一方、「この1週間で思ったのは、結構図書が貸し出された先で紛失されたり汚損されたりという目にあっていて、意外だった。みんなが使うものなので、大事にして欲しいなぁと思う」という残念な感想も。
こればかりは、どんなに図書館側が努力しても、市民一人ひとりが本を大切に思う気持ちを持たなければ意味がない。 本を借りる側と貸す側の両方が、お互いに、より良い図書館にしていこうと思うことが必要である。
大羽さんと、Libra総合館長である岸田さんとは、かつて6年間一緒に仕事をしていたことがある。若い時からお互いを知っているため気心が知れているそうだ。
以前、岸田さんにインタビューさせていただいた時(Libra I on 創刊準備1号または創刊号参照)、「図書館変わったね!と言われるように、何かひとつみせたい」とおっしゃっていた。
ぜひ、お二人で協力して新しい風を吹かせ、多くの市民を巻き込みながら「これからの図書館」を作っていっていただきたいと思う。