G8サミット:カナダで開幕…財政、成長が焦点に

2010年6月26日 1時30分 更新:6月26日 9時18分

25日、カナダ・オンタリオで記念撮影に応じるG8首脳。左端が菅首相=AP
25日、カナダ・オンタリオで記念撮影に応じるG8首脳。左端が菅首相=AP

 【トロント草野和彦、坂井隆之】主要8カ国首脳会議(G8サミット)が25日昼(日本時間26日未明)、カナダ・トロント郊外のムスコカで開幕した。欧州の信用不安を受け、財政健全化と経済成長の両立をどう図るかを協議。また、イランの核開発問題や北朝鮮による韓国哨戒艦沈没事件への対応のほか、途上国の開発支援が話し合われる。

 開幕後の昼食会では2015年までに世界の飢餓人口の半減などを目指す国連ミレニアム開発目標の達成のための具体策を討議。途上国の女性や子どもの生活支援に向けた「ムスコカ・イニシアチブ」の採択を目指す。

 また、新興国の台頭でG8サミットの存在意義が問われる中、これまでのサミットの合意事項を検証する「アカウンタビリティー(説明責任)」もテーマとなる。

 経済問題では、ギリシャの財政危機が欧州統合通貨・ユーロの信認問題に発展したことを受け、欧州各国が緊縮財政にかじを切る一方、米国は景気刺激策の維持を求めており、どれだけ折り合いをつけられるかが焦点だ。

 サミット初参加となる菅直人首相は、財政再建計画や、新成長戦略について説明する。

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