2010年6月25日 20時53分 更新:6月25日 23時19分
【ヨハネスブルク支局】サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、日本がデンマークを破り決勝トーナメント進出を決めたことについて、海外メディアは「画期的な勝利」「新たな歴史」と絶賛した。初戦でカメルーンに勝利した際は「番狂わせ」との見方もあったが、今回は「自信と力強さに満ちたプレーだった」など、率直に実力を認める報道が目立った。
英BBCは「日本代表のシュートは的確で絶妙だった」と指摘し、特に本田圭佑選手を「偉大なプレーヤー」「ポルトガルのロナルド選手を思わせる」とたたえた。
共同通信によると、25日付のデンマーク主要各紙は、本田選手の1点目のフリーキックを「(ゴールキーパーにとって)悪魔のボール」(ポリティケン紙)と称賛。さらに「日本の『サムライ』によって繰り出された二太刀(2本のフリーキック)で試合が決まった」「日本はエネルギッシュに走った。デンマークは途中から集中力を欠き、自信もなくした」(ベリンスケ・チデンデ紙)と伝えた。
ロシア紙モスコフスキー・コムソモーレッツ(電子版)も「ホンダが日本チームを疾走させた」と、本田選手の活躍を日本車になぞらえて絶賛した。
フランスのスポーツ紙レキップ(同)は「(日本の)守備は堅固で攻撃は魅力的。幸運に恵まれての勝利ではない。チームの活力は完全にデンマークを圧倒していた」と分析し、「本田を中心とするサムライたちは歴史的な8強進出への道を切り開くかもしれない」と、日本のさらなる快進撃の可能性に言及した。
日本と同じく1次リーグを突破した韓国の聯合ニュースは「永遠のライバルの韓国と日本がアジアサッカーの歴史を新たに開いた。史上初めて海外でアジア2カ国がベスト16に入った今大会で、両国がどこまで勝ちあがれるか関心が集まっている」と伝えた。