米軍住宅化反対 座り込みを開始−愛宕山地域開発跡地
2010年8月22日(日)掲載
座り込みを行う参加者を前に思いを語る岡村寛世話人代表
岩国市の愛宕山地域開発跡地の米軍住宅化に反対している地元住民組織「愛宕山を守る会」(岡村寛・世話人代表)が21日、開発跡地を見渡せる愛宕神社前広場で米軍住宅建設阻止を訴える座り込みを開始した。「愛宕山開発跡地見守りの集い」と名付け、当面9月1日、同11日、同21日の各日にも午前10時から正午までの2時間実施する。
初日は住民ら約60人が詰め掛けた。市から使用の許可を得た広場の一画にブルーシートで仮設のテントを張り、いすやござを並べて猛暑の中座り込んだ。沖縄の普天間飛行場代替施設建設に反対する座り込みを名護市辺野古で続けている人たちがメッセージを寄せ書きした黄色の布なども飾られ、参加者らは「国や県の思い通りにはさせない。民意を代表して主張していこう」「暑さに負けてはいられない」などとボルテージを上げた。
岡村世話人代表(66)は「座り込みの実力行使がいよいよ始まったが、継続が課題。参加者が今後ますます増えるよう、肩に力を入れず、しかし信念を持って続けていく」。元地権者の広兼隆充さん(72)は「米軍住宅化のことが分かっていたら売却しなかった。だまされた感じ。大きな負の遺産を子や孫に絶対残せない」と話していた。
同会は「座り込みで米軍住宅建設反対に向けた地元住民の強い意思を国や県、市に示そう」との方針を決め、7月には辺野古での座り込みを視察した。米空母艦載機岩国移駐反対と愛宕山の米軍住宅化反対を訴える市民団体でつくる「愛宕山を守る市民連絡協議会」が支援し、今後も毎月1が付く日の3日間、座り込みを行う方針だ。
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