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築く平和’10夏:韓国人徴用工、足跡に焦点 来月6日に写真集「恨」 /広島

 ◇被爆、訴訟の歴史200枚

 太平洋戦争末期に広島市の三菱重工業工場に強制連行され、被爆した元徴用工らの写真集「『恨(はん)』三菱・廣島・日本-46人の韓国人徴用工被爆者」(創史社)が8月6日に発売される。1995年から12年続いた国家賠償訴訟の足跡を約200枚の写真でたどる。

 元徴用工らは、1944年3~10月にかけて、日本の労働力不足を補うため、広島の三菱重工に強制連行され、45年8月6日の原爆投下で被爆した。国などに慰謝料や被爆者援護法の適用外とされてきたことへの損害賠償などを求め、95年に提訴した。写真集は、被爆した約2800人の元徴用工らの苦難の歴史と戦いを記録する。

 「三菱広島・元徴用工被爆者裁判を支援する会」が3年かけて、提供写真などを含む約1000枚から編集。最高裁前で「勝訴」と掲げた姿や、44年に広島護国神社で撮影された徴用工ら、韓国で夫の帰りを待ち続ける妻の姿など、徴用工らの足跡を紹介する。

 編集委員の山田忠文さん(68)=安佐北区=は「負の歴史だが、若い世代の人に見てもらいたい」と話した。

 B5判、128ページ。2310円。問い合わせ、注文は同会(082・262・7302)。【寺岡俊】

毎日新聞 2010年7月31日 地方版

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