■「やりたいこと いっぱい」
春ごろから、交際男性らと外泊を繰り返した。数日に一度帰宅し、子どもにコンビニで買った弁当などを与えた。
捜査関係者によると、部屋の水道の使用量は3月以降次第に減り、5〜6月にはほとんど使われていなかった。
大阪市こども相談センターに最初の通報が入ったのは3月30日。「ほとんど毎日子どもが泣いている。インターホンで長時間、『ママーママー』と叫んでいる」。4月8日、5月18日にも通報があった。センターは5回訪問しながら、誰が住んでいるのかさえわからず調査をやめた。職員は手紙を残したが、下村容疑者から連絡はなかった。この部屋に住民登録をしている人はなく、管理会社も居住者を知らなかった。他の住人は単身者が多く、下村容疑者とは交流がなかった。
「まだやりたいこと やらなきゃだめなこと いっぱいあんねんもん」。2児に最後の食事を与えて家を出た翌日の6月10日、下村容疑者はインターネット上の会員制サイト(SNS)に書いた。
6月下旬以降、友人らと遊び歩く様子の書き込みや写真の掲載が急増していく。6月29日夜から翌未明、サッカーW杯日本代表のユニホームを着てパラグアイ戦を応援。ブブゼラを持つ姿の写真を投稿した。神戸の須磨海岸を訪れ、7月19日の日記には「今年初海なう〜」と書いた。
最後の写真は7月28日。夜明けの空の写真とともに「元気ですか」とつづった。逮捕の2日前だった。