AP通信などによると、エジプトの首都カイロのマハムード・ハリル美術館で21日朝、収蔵されていたゴッホの絵画が盗まれた。エジプトのホスニ文化相が明らかにした。同じ絵画は1978年にも同美術館から盗まれ、2年後にクウェートで見つかったことがあり、盗難は2度目。
絵画はケシの花を描いたゴッホの晩年、1887年ごろの作品で、文化相によると、約5000万ドル(約43億円)の価値があるという。絵画は額縁から切り取られて盗まれた。
文化相は、盗難から数時間後にカイロ国際空港で出国直前だったイタリア人の男女2人を拘束、絵画を押収したといったん発表したが、後にこれを撤回、絵画の捜索を続けていると述べた。(共同)