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初めて見つかった!竜馬の“婚約者”千葉さなの直筆文書

 坂本竜馬の婚約者とされる千葉さな(1838〜96年)の署名がある直筆とみられる文書が22日までに、東京都公文書館から見つかった。専門家は、文書の性格などから「本人の筆によるものだろう。初めての発見だ」としている。

 文書は1887(明治20)年の南足立郡役所(今の東京都足立区役所に相当)建設に際し、住居の立ち退きを求められたさなが、建物などの移転料を求め当時の東京府知事に出した「御受届」。

 足立区立郷土博物館の学芸員多田文夫さんは、照らし合わせるさなの文書はないものの、(1)当時、役所に提出する文書は自署が原則(2)武家出身で読み書きができ、代書を依頼した可能性は低い―として「状況から考えると本人の署名と考えられる。初めての発見で、今後の研究を進める大きな一歩になる」と話している。

 さなは「北辰一刀流」を開いた千葉周作の弟定吉の娘で、当時は千住(足立区)で、きゅう治院を営んでいたとされる。

 発見した歴史研究家あさくらゆうさんによると、御受届は「千住1丁目1番地 建物22坪うち2階造4坪 庭植木とも この移転料1坪につき金6円59銭」などと書かれ、これらを条件に立ち退きを受けるという内容。明治20年1月20日付で、「千葉さな(奈)」と署名され、「佐奈」と読める印も押されていた。

 女性の筆としては力強く勢いもあり、勝ち気だったとされるさなの性格もうかがえる。

 あさくらさんは「さなの住所や、どんな家に住んでいたかが分かる文書だ」と指摘。庭木の移転料まで請求しているのは同時期のほかの御受届にはなく「幕末を生き抜いた女性の強さを感じさせる」と話している。

 文書の写真は同区千住河原町29の5、矢立茶屋小資料室で展示されている。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年08月22日 15:19 ]

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