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死亡２日後「押し入れに」＝長男、日記に残す―１０４歳女性？白骨遺体・警視庁

2010年08月21日

　東京都大田区のアパートで１０４歳とされる三石菊江さんの所在が確認できず、白骨遺体が見つかった事件で、長男（６４）の日記に、三石さんの死亡を記述した２日後、「母を押し入れに入れる」と書かれていたことが２１日、警視庁蒲田署への取材で分かった。

　日記には心情は書かれておらず、同署は長男が遺体をしまい、骨を砕いて運んだ理由を調べている。　

　同署によると、日記は黒いボールペンで１日の出来事などが短い１行で書かれていた。長男が「母が病気で死亡した」と説明した２００１年６月１２日には、「母、亡くなる」と記されていた。翌日は記述がなく、２日後の同月１４日、「母を押し入れに入れる」と書かれていた。「ハエがいる」と記され、遺体の腐敗が進んだとみられる内容もあった。

　その後も日記は続き、飼育しているフナの様子や、長男の趣味という釣りなどについて淡々と書かれていた。長男の心情や経済状態はなかった。

　長男は元妻と離婚した１９９５年ごろ、新潟県から三石さんの住んでいた文京区大塚に移り、２人暮らしを開始。０４年５月に大田区羽田に転居するまで無職だったという。

　転居の際には、白骨遺体を洗ってから金づちで砕き、リュックサックに入れて運搬。周囲には三石さんの所在について「新潟にいる」と説明していた。（了）

三石菊江（みついし・きくえ）

［時事通信社］