介護士の大沢、世界１３位から大金星…ボクシング

　◆報知新聞社後援　プロボクシング　リアルスピリッツ（２１日、大阪住吉区民センター）　東洋太平洋スーパーフェザー級１３位の大沢宏晋（ひろしげ、２５）＝大星＝が、ＷＢＣ世界フェザー級１３位のアブラハム・ロドリゲス（２４）＝メキシコ＝を２―０の判定で破り、世界ランク入りが濃厚となった。ペルー国籍の伊波・パブロ・カスティーヨ（２４）＝真正＝は、伊藤康隆（２９）＝中日＝と引き分けた。

　大沢が金星を挙げ、リング上で号泣した。「フルで打ち合ってもスタミナが切れる。ポイントを狙いにいった」と序盤から的確に有効打をヒットさせ、２回には相手が偶然のバッティングで左ほおをカット。終盤は押し込まれたが、打ち合いに持ち込ませなかった。

　仕事は介護士。「弱者の味方になりたい」とファイトマネーは全額、障がい者の施設に寄付をしている。一方で自身は「路地裏」と呼ぶ家賃２万円のアパートに住む極貧生活を送っている。これで世界ランク入りが濃厚となった。「来年ぐらいには、日本タイトルにも挑戦したい」と“路地裏から世界へ”を合言葉に突き進む。