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「104歳」母衰弱の記録、長男が手帳に

8月22日3時7分配信 読売新聞

 東京都大田区のアパートで住民登録上は「104歳」の三石菊江さんとみられる白骨遺体が見つかった問題で、三石さんの長男(64)が、病気で衰弱した三石さんが死亡するまでの様子を手帳に書き残していたことが、捜査関係者への取材でわかった。

 警視庁蒲田署は、長男から手帳の任意提出を受け、詳しい経緯を調べている。

 捜査関係者によると、三石さんは2001年当時、文京区の自宅でリウマチのため寝たきりの状態で、長男が1人で介護をしていたという。長男は小さな手帳に母親の病状や食事の量などを記録しており、同年6月以降には、体調が悪化していく様子が記されていた。6月10日には「呼びかけにはこたえる」と書かれていたが、翌11日には「意識がない」と記されていた。12日に長男が外出先から戻ると、三石さんは布団で死んでいたという。

 長男は当時、無職で収入がなく、同署に対し「病院に行こうと言ったが、(三石さんに)断られた。金がなかったので、遠慮したのだと思う」と話しているという。

 長男は04年5月、それまで押し入れに隠していた三石さんの遺体を風呂場で砕き、リュックサックに入れて転居先の大田区のアパートに持ち込んだとされるが、アパート2階の自室には、父親の位牌(いはい)の隣に三石さんの写真が飾られていたという。

 長男は死亡届を出さなかった理由についても「葬式代がなかった」と話している。同署では、骨のDNA鑑定などで身元の特定を進めているが、背景には、三石さんと長男の生活困窮があったとみている。

最終更新:8月22日3時7分

読売新聞

 

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