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皇位継承についてです
本書では、竹田恒泰さんが書いた「語られなかった皇族たちの真実」の誕生秘話について語られていましたが、皇位継承に関する思いがあったからのようです
竹田さんが「語られなかった皇族たちの真実」を書かねばならないと思ったのは、皇室典範改正に対する有識者会議が立ち上がった平成16年暮れで、この流れを見てこれはまずいなと竹田さんは感じたのだそうです
日本の伝統・文化・歴史を知ろうとしない国会議員が多くてびっくりし、彼らは「愛子さまかわいい」というよくわかっていない国民の声に耳を傾けていたそうで、かわいいという理由で皇位継承順位が決められたらたいへんだと思ったのだそうです
有識者会議はただの権威付けで、70才や80才の有識者とされる人たちが集まっていましたが、竹田氏に言わせればたかが70年80年生きただけの浅はかな知恵と経験でこの2,000年の伝統を変えられたらたまったものではないのだそうです
この問題についてはそれなりの作法を踏んで十分議論を尽くすべきであるのに、有識者会議はすぐに結論を出して、翌年には法案を通してしまおうという姿勢だったのだそうです
最初から結論ありきと言った空気だったとかで、小泉首相が皇室を大切に思う気持ちが故に有識者会議を立ち上げたのならともかく、郵政民営化の後の小泉政権の総決算として皇室典範改正を位置づけているように思ったのは自分だけではなかったはずだと竹田さんは語っていました
私はこの皇室典範改正の議論が持ち上がったとき、皇室についてはまだまだ知らないことばかりで、興味もあんまりなかったし、でも2人目不妊まっただ中だったので、この問題については思うことはたくさんありました
当時のことを思い返してみると、私は皇位継承できる男子が皇室に生まれていないというのは知っていたものの、それだから皇室典範を改正する…というだけでなく、もはや男性だけに皇位を与えるというのは時代錯誤だから、これからは女性にも皇位継承がなされる道を開いていこう…という意味合いのほうが強いのではないかと思っていました
男子が生まれていないのは単にきっかけになったのでは…くらいに思っていて、日本もついに男女平等論が皇室にも及ぶことになったのだなあと思っていました
でも実際には紀子さまが妊娠したとたんにこの議論はストップし、悠仁さまが生まれたらまったく議論されなくなってしまい、よくよく見てみれば日本人の男女平等の感覚が国際レベルまできたわけではなかったのだとわかり、「なーんだ…」と思ったことを思い出します
今は皇室についていろいろ調べてきて、この皇位継承問題が単なる男女平等云々の問題だけで解決できることではないのだなあとは思いますが、女性天皇・女系天皇を認めてもいいのではないかなあという考えは変わっていません
そのことを語ると長くなるので、横に置いておいて話を進めます

有識者会議のメンバーの選出に問題があったかどうかは私にはよくわからないのですが、皇室典範改正をしていこうという動きがあったのはたしかですよね
そのときにはテレビで何度も何度も「女性天皇と女系天皇の違い」が説明されていたのを思い出します
それにしたって国民が「愛子さまかわいい」という理由だけで皇位継承順位を決めるなんてことはあるのかなあと疑問です
そんな空気ってありましたっけ…?
有識者会議のメンバーについて「たかが70年80年生きただけの浅はかな知恵と経験」と言いますが、すごいですよね、この言い方が…
たかが70年80年生きただけなら、何才ならいいのか…つまりは生きた年数ではないと言いたいのでしょうけど、メンバーに選ばれた人たちがぼーっとして70年80年生きてきただけではないと思うんですよね
メンバーに選ばれるにはそれなりの権威や業績みたいなものはあるのでしょうし…
竹田さんはその当時30年ほど生きていたわけですけど、「たかが30年生きてきたのではなく、十分な知恵と経験を積んできた」からこそ、このようなことが言えるのでしょうか
私は竹田さんのこの言い方にちょっと不快感を感じてしまいました
それに竹田さんは「それなりの作法を踏んで十分議論を尽くすべき」だと言いますけど、はじめから反対の立場にいる竹田さんは、十分議論された末に女性にも皇位継承権を…という話になったって反対はするんでしょうし、十分議論されれば女性に皇位継承権を与えるという決定に至るはずはないという思いを抱いているような気がしてしまいます
はじめから「女性には継承権は与えない!」という姿勢で議論をしても議論する意味がなさそうですよね
どこまで行っても、どんな状況になっても竹田さんは反対し続けるんだろうなあと思います
しかし、このことで皇室に関することが議論され、国民の関心が高まったことはよかったのだと竹田さんは言います
これまでテレビではとても放送できないようなことがテレビで議論されるようにもなったし、戦後60年以上経って、ようやくここで立ち止まって、日本の歴史、皇室とは何かということを考える機会が与えられたのだと…
それはたしかにあるかもしれませんね

私は悠仁さまが生まれただけで皇位継承問題が議論されなくなったことに対し、「なんてお気楽なんだろう」という思いでいますが、それは竹田さんも同じようで、皇位継承問題は一時期に比べてかなり落ち着いたものの、まだ何ら解決されていないという認識のようです
今のままだと悠仁さまが将来天皇になったとき、皇族がゼロになってしまうことになります
天皇は皇族ではないので、皇太子が皇族の身分を離れて即位すると、その時点で皇太子以外に皇族がひとりもいないことになってしまうのだそうです
現在の皇族男子は、悠仁さまが即位する頃に理論的世代的にはすでに他界していることになります
これから先、東宮家と秋篠宮家だけが将来出産の可能性がありますが、もしそれが実現しない場合、遠くない将来皇族がゼロという事態を迎えることになるわけで、悠仁さまが誕生したことはめでたいけれど、ひとりだけ次の世代の世継ぎが確保されただけなので、悠仁さまひとりにすべてを託すことになり、とても安心できる状況ではないと竹田さんは語っており、私も同じ思いですね
悠仁さまが誕生する前は「いかに天皇を確保するか」ということが話題の鍵でしたが、誕生後は「いかに皇族を確保すべきか」という話題に微妙に変わってきているのだとか…
たしかにそのとおりですよね…
私が想像するに、そのために悠仁さまの結婚はものすごく早い段階から準備が進められることになるんじゃないかと思います
悠仁さまは少なくとも20代で結婚するでしょうし、相手の女性が悠仁さまよりも年上なんてことはないでしょうし、「絶対に子どもが産める体である」というのが必須条件になるんじゃないでしょうか
家系的に子宝に恵まれているとか、妊娠しやすい20代半ばには結婚している状態でいるとか、そんなかんじです
皇后さま・紀子さま・雅子さまとずっと民間から結婚相手を選んできた皇室ですが、悠仁さまの結婚相手に至っては皇族内や旧皇族・華族から選ばれることになるのではないかなとも思います
悠仁さまには恋愛結婚への道はないのかも…皇位継承を断絶させないためにそうせざるを得ないのではないかと思います
そうなると悠仁さまはかなり窮屈な人生を強いられることになりそうですよね
成長して大人になれば、自分が生まれたときの背景なども知ることになるでしょうし、自分がどういった状況に置かれているのかも感じるでしょうし、そのとき悠仁さまがどんなふうに感じるのかを想像すると、なんだかかわいそうになってしまいます
もし悠仁さまと結婚する女性になかなか子どもが生まれなかったら一体どうなるのでしょうか
生まれても女の子だったら…?
その女性は雅子さま以上のプレッシャーを背負うことになりますよね
きっと結婚したらすぐに「子作り!子作り!子作り!」になりそうだし、「とにかく世継ぎを生んでくだされ〜」という空気ムンムンになることは必至ですよね
うまいことどんどん妊娠して、男の子が3人くらい生まれればいいですけど、そうならない可能性だってあるわけだし、悠仁さまが生まれただけで安心し切ってしまうのはあまりにも浅はかに思えてなりません
皇位継承をしていくために、宮家の復活なども囁かれますが、国民の感情としてはなかなか難しいのではないかなあと思いますし、確実にお世継ぎを確保したいのなら側室制度を復活させて、悠仁さまに5-6人側室を与えるっていうのしかないんじゃないかと私は思います
ものすごーく時代錯誤で後退的ですけど、これしか道はないんじゃないでしょうか
そこまでして男系男子を継続していく意味が果たしてあるのだろうかと思ってしまいます
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コメント
国民の宿題
小泉首相のときに湧きあがった皇位継承問題は、紀子妃の懐妊で論議がピタッと止まってしまい、
何とまぁげんきんな!と思ったことでした。

皇位継承問題については、政治家は自ら積極的に手をつけたくない課題なのでしょうね。
十数年後、どうしようもなくなったときにまた論議されるのでしょうか。
それとも、現在も秘かにどこかで策が練られているのでしょうかね。
ゆゆさんへ
コメントありがとうございます
皇室の問題というのは何かと論議になるんでしょうね
いつの時代もそうですが、何か大きなことを変えようとするときには必ず反対されるものでしょうし、それがまして皇室のこととなれば、基盤にある考え方・感じ方が深いだけに難しい問題なのだと思います
私としては、問題に直面してからあわてて論議をするのではなく、今の時代の考え方や状況と将来のことを合わせて考えた上で、どうしていったらいいのか…ということを考えていくべきではないかと思います
でも、悠仁さまが生まれたのに論議を続けるのはタブーとされているところがある気がします
悠仁さまが大きくなって結婚して、世継ぎのプレッシャーにさらされ、子どもに恵まれないような事態になってからでないとこの論議は動き出さないのかも知れません
毎日暑いですがお変わりございませんか。
お読みになる本はご自由ですが、竹田氏親子の悪行は、大相撲の事件にも関連しているので、関わらないのが賢明かと存じます。
今のところ、色々な社会問題でそれどころではないだけで、悠仁親王の健康、発達には大きな疑問がありますので、女帝・女系天皇は必然でしょう。
久邇晃子さんへ
コメントありがとうございました
竹田さん親子の悪行というのはどのようなものなのでしょうか
大相撲の事件にも関係しているのですか
勉強不足で何も知りませんでした
もしよろしければ詳しく教えてください

悠仁さまの健康・発達に大きな疑問がある、というのはどのようなことなのでしょうか
私が見た限り、健やかに育っているように感じていたのですが…

久邇晃子さんからはいろいろと「そうなのか…」と思うようなコメントをいただいていますね
私にとっては目からうろこなことも多いのですが、一方で、久邇晃子さんはなぜそのような情報を知り得るのか少し疑問に思います
皇室とは縁のある方なのでしょうか…詮索するようなことをお聞きしてすみませんが、もしよろしければ教えていただけませんか
皇統断絶
文芸春秋9月号で、岩井克己氏(朝日新聞編集委員)が
「紀子さまご懐妊 美智子さまがもらされた感懐」という記事を書いています。
その中に
「古来、皇位は男系の皇族以外は継げないというのが、いかなる権力者といえども侵せない天皇の正当性の根源ーと信じられてきた。(中略)座視すれば皇統断絶だが、女系容認も『皇統断絶の先取り』となるというジレンマの中で、あらゆる関係者が七転八倒して悩み苦しみ、険悪な争いになりつつあった。」
とあるのですが、女系容認が皇統断絶の先取りになるということになるとは思いもつかなかったことでした。
「皇統」とは何だろうと改めて思わされた記事でした。

皇位継承
悠仁さまは、皇位継承権、第3位になられるのに、帝王学など学んでいる気配はありませんよね?
周りにお子様が少ない環境なので、悠仁さまを3年保育に通わせたい気持ちは、よくわかります。
あの幼稚園は、たしか抽選がメインで、ごく普通の方も入園されると聞きます。

秋篠宮さまは、女性・女系天皇問題にどのようなお考えなのか気になったりします。

このまま国立の小学校にかよわせるのか…。

私は、秋篠宮さまは、悠仁さまに秋篠宮家を継承してほしいのかなぁと思っています。

竹田家について
竹田さんのお父さんはご存知でしょうがJOC会長竹田恒和さんです。お母さんは昌子さんといい、離婚しています。なぜなら、愛人問題があり、お父さんは愛人を入籍したからです。(週刊誌に載ったらしいですが名前までは知りません)
お母さんの昌子さんは松見病院(精神科の病院として検索すればすぐ分かります。)の娘さんです。その松見病院の理事を恒泰さんが勤めており、理事長松見達俊氏(伯父さん?)、が事務の半澤氏と大相撲維持員席事件に関与していたらしいのです。
名古屋場所では警察の事情聴取もあったとか。
横綱審議委員会ができる以前、大相撲の総本山であった吉田司家(よしだつかさけ)の現当主25世追風(おいかぜ)こと、吉田長考(熊本在住のはず)は松見郁さん(竹田さんの御祖母様)の長男。郁さんの弟松見達俊の甥子にあたります。竹田恒泰氏の叔父で、母竹田昌子のお兄さんです。
その歴史ある吉田司家は松見病院と当然つながっていて、事務の半澤氏が裏で工作していたらしいのです。
今回の『維持員席』の暴力団への不正な交付は全国的に、長い間続けられていましたが、松見病院には半澤氏を介して山口組も入り込んでいるそうです。
竹田恒泰は稲川会、住吉会と繋がり、吉田司家、大相撲維持員席、松見病院が全部絡んでいるのです。
ゆゆさんへ
コメントありがとうございます
日本の天皇制は男系男子で長いこと継続されてきたという歴史がありますね
その歴史を重んじる気持ちもわからなくはないのですが、長く続いているというだけで正当性を主張するのもどうかと思ってしまいます
女系容認が皇統断絶に直結するとは思っていなかったのですが、そう思われる所以を知りたくなります
ずっと男系男子で継続してきたものが女系男子にも範囲を広げることがそれほど問題になるのか…私はまだまだ勉強不足なのかそこまで想像できずにいます
たしかに何かひとつを変えるとそれに伴いいろいろなものが変えられていくことになることもあるので、結果としてそのもの事態が終わってしまう・なくなってしまうということもあり得るのかも知れませんね
女系容認反対を唱える意見ももっと詳しく調べてみたいと思います
ひなさんへ
コメントありがとうございます
帝王学というものは特にあるのではなく、マスコミが想像してつくりあげたものだと聞いたことがあります
これもマスコミが言っていることなのでよくはわかりませんけど…
でも、悠仁さまが皇位を継承する可能性は高いですから、すでにそのための教育が行なわれているかはわかりませんが、それなりの準備は進められているんじゃないかなあとは思います

最近では幼稚園は3年教育を行なっているところが多いですよね
学習院幼稚園は2年教育で、それでは物足りないと感じるのもわかる気がします
3才って身も心も大きく成長する時期ですから…
私が気になるのも、お茶の水の幼稚園を卒園したら悠仁さまはどの小学校に進むのか…でしょうか
学習院に入学するのが妥当だとも思いますが、どうなんでしょうかね

秋篠宮さまとしたら、やっぱり悠仁さまに天皇になってもらいたいんじゃないんでしょうか
つまり女性・女系天皇には反対…というか、悠仁さまが天皇になるべきだと思っているのではないかと思います
今の状態から行くと、今の天皇陛下が亡くなったら秋篠宮さまが皇太子となりますよね
そうなると秋篠宮家はなくなるということなんでしょうか
それとも秋篠宮のまま皇太子となり、東宮となるのでしょうか
今の皇太子さまが天皇になって亡くなると、次は秋篠宮さまが天皇になりますが、年齢から言ってとても短い在位になりそうです
私としては、秋篠宮さまは皇位継承権を放棄して悠仁さまに即位させるのかもしれない、と思います
でも、もしたとえばそのときに悠仁さまがまだ若すぎるとか、結婚をしていないとか、子どもがいないとか、そういう状態なら秋篠宮さまが天皇となり、悠仁さまが天皇になる準備ができる時間を取るのではないかと思います
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歴史を勉強してください
陛下が、悠仁さまがお生まれに成ったときの笑顔が忘れられません。男系の意味をもっと勉強されてからブログに書かれた方が恥を書かないと思いますよ。
読んで恥ずかしいの方へ
恥ずかしなら二度とよまなければよろしいでしょう。
あなたに何がわかると言うのです。
孫が生まれて嬉しいのはお上もおなじでございます。
久邇晃子さんへ
コメントありがとうございます
竹田さんのお父さんがJOC会長だとは結びついていませんでした
相撲協会の維持員席のことはニュースで知っていましたが、竹田さんの関係者が関連しているとは知りませんでした
それで…久邇晃子さんにお尋ねしたいのですが、前回の質問とも合わせて、こういった情報はどこから入手するものなのでしょうか
一般の人でも知りうる情報なのか、それとも久邇晃子さんだから知りうる情報なのか…久邇晃子さんからいただく情報は知らないことばかりで「へーそうなのか」と思うことが多いのですが、同時にどうやってわかるのかが知りたくなります
私は雅子さまへの数々の批判に対し、その情報源の信憑性を調査して述べるという姿勢を取っているので、同じようにコメントでいただいた情報の情報源も気になってしまいます
もしよろしければ、そのへんのところを教えていただけると嬉しいです
「読んでて恥ずかしい 」さんへ
コメントありがとうございます
私は私なりに皇室についていろいろ調べて「勉強」しているつもりです
たしかにまだまだ知らないこともたくさんあるとは思います
これからもいろんな本やいろんな意見を聞いていくつもりです
私が女系容認の意見を持っているのは歴史を勉強していないとか、皇室を知らないからではなく、私自身がそういう考え方だからなのではないかと思います
皇室をよく知っている人の中にも女系を容認するべきだとの意見を述べている人もいると思いますし、「知らないがゆえに女系を容認するべきだと言っているに違いない」と決めつけるのはどうかと思います
男系の意味は私なりに理解はしていますし、そのうえで私は自分の意見を述べています
より深く知った上で意見が変わっていくこともあるとは思いますが、私は自分の意見がこれから先知る情報によって大きく変わることはないと思える程度の知識はもちえていると思います
もしよろしければ、あなたの言う「男系の意味」をお聞かせください

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