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三菱図書館システム MELIL/CS 導入事例岡崎市立中央図書館様

先進の図書館を支えるシステム化により、貸出・返却・問い合せ・情報発信の各種業務で、利用者の利便性向上と図書館員の作業省力化を実現

岡崎市立図書館交流プラザ【愛称:Libra(りぶら)】の中核施設として多くの利用者を集める岡崎市立中央図書館。貸出・返却される本は休日には約1万2000冊にも上ります。

こうした膨大な本の貸出・返却をはじめとした図書館業務を効率化するために、同図書館では三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(MDIS)の図書館システム「MELIL/CS(メリルシーエス)」を中核としたシステムを構築。自動貸出や自動仕分、郷土資料をデジタル化したWeb検索機能などを通じて、利用者の利便性向上を実現しています。

先進の図書館を支える業務全体のシステム化に着手

岡崎市中心市街地再活性化拠点整備として建築された岡崎市立図書館交流プラザ(Libra)。「図書館」、「市民活動支援」、「文化 創造」、「交流」の4機能を融合した同施設のなかでも、図書館は地域を支える情報拠点の中核施設として位置付けられています。岡崎市立中央図書館はLibraのオープンに合わせて旧中央図書館から移設され、延べ床面積でそれまでの3.2倍の8000㎡、蔵書数でも1.3倍の60万冊(開館当初)に拡充されました。

同図書館では移設に先立つ2005年7月から、拡張性が高いMDISの図書館システム「MELIL/CS」を導入し、運用していました。Libraのオープンに際して、利用者の利便性向上や利用率アップ、図書館の規模拡大に伴うコスト増を最小限に抑えるために、図書館員の作業省力化を行うことなどを目的としたグレードアップが検討されました。

「利用者に利便性の高いサービスを提供していくためには、図書館業務のさらなるシステム化が不可欠だと判断しました。『MELIL/CS』を基盤に自動貸出装置、無断持ち出し防止装置、自動仕分機、自動出納書庫をシステム化し、貸出・返却・問い合わせといった図書館業務全般の質を高めていくうえで、まず図書の固体識別管理として従来のバーコード・ラベルからICタグへの変更が必須でした」と岡崎市立中央図書館 情報サービス班 班長の川口忠明氏は当時を振り返ります。


岡崎市図書館交流プラザ
次長 兼 市立中央図書館長
大羽 良氏


岡崎市立中央図書館
情報サービス班
班長 川口 忠明氏


岡崎市立中央図書館
資料提供サービス班
班長 河内 佳子氏

10冊もの図書貸出手続きが、わずか15~20秒程度で完了

貸出サービスは最も重要な業務として位置づけられていますが、図書館員の作業負荷も大きい業務です。同図書館では、自動貸出システムを構築することで図書館員の作業負荷を低減しています。

タッチモニタの表示に従い操作することで、貸出限度の10冊までのICタグ情報をアンテナ装置が一度に読み取る同システムの手続きに要する時間は、1人あたりわずか15秒~20秒程度。無断持ち出し防止装置とも連携しています。

自動貸出機は一般利用者用に8台設置されており、今では約半数の利用者が自身で手続きを行うほど利用が拡大しています。岡崎市立中央図書館資料提供サービス班 班長の河内佳子氏は、「操作が簡単で、貸出カウンターに並ぶ待ち時間を削減できることから、利便性が向上したとの評価を利用者からいただいています」と語ります。

約10時間を要していた仕分が、自動仕分機により約2時間に短縮

返却された本を仕分し、適切な棚に配架する業務は、図書館業務の中で最も人手を必要とします。図書の貸出は利用者自身が自動貸出機による手続きで省力化することも可能ですが、返却された本を仕分する業務は、図書館員にしかできない業務です。返却後の仕分業務の省力化が大きな課題となりました。

そこで、同図書館では、ICタグを活用した「自動仕分機システム」によって課題解決を図りました。

「返却業務が最適に省力化できるように仕分パターンを工夫しました。MDISには図書館業務に精通したノウハウと、図書館員が状況に応じて柔軟に設定できるようにシステム化するSI力があり、スムーズに構築できました」と川口氏は語ります。

この自動仕分機システムは導入直後から大きな効果を生み出しています。

「人手では3000冊の本の仕分に図書館員1人で約10時間を要していましたが、自動仕分システムにより作業時間が約2時間にまで短縮できました。その結果、次の利用者へ迅速に貸出することができるようになり、図書館サービスの向上にもつながっています。また、仕分に関する専門的知識も不要になったことで、障害者の雇用の場を創出するという効果も生まれています」(川口氏)

郷土資料専用のWebによって、貴重な資料が瞬時に検索可能に

利用者サービスの観点からも、岡崎市立中央図書館では、郷土資料専用のWebを作成することで、これまでにない利便性が提供されています。長年にわたり図書館員が作成してきた3万件にも及ぶ膨大な紙ベースの郷土資料目録をデジタル化し、Web上で公開。この「バーチャル郷土資料館」は、岡崎市ゆかりの人物や遺跡、史跡をキーワードなどから、どの本のどのページを参考にすべきかを、瞬時に把握することができます。また、図書館員が利用者からの相談に乗るためにも利用されており、レファレンスサービスの質の底上げにも寄与しています。

「これまで図書館員のノウハウ・経験に依存していた作業が今回のシステム化により、誰もが高いレベルで提供できるようになりました。また、数十年の蓄積である紙ベースの資料をデジタル化することで、遠隔地からでもインターネット経由で簡単に調べることができます」と河内氏は語ります。

地域を支える情報拠点として、さらなる利便性向上を推進

同図書館では、交流プラザ全体の利便性を向上することで、図書館の利用促進も計画しています。「Libra内に設置されている大型ディスプレィによるコンテンツ配信サービスやWeb利用による情報発信サービスは、地域を支える情報拠点の核として、常に進化させていくことが求められています」と川口氏は語り、図書館システムを含む交流プラザ全体のネットワーク基盤や映像情報配信システムを構築したMDISのサポート対応に今後も期待を寄せます。

岡崎市立中央図書館長の大羽良氏は、「当図書館では、10代向けの本を揃えたコーナーや友人と一緒に学習できるティーンズルームを設けた『ティーンズサービス』、外国語資料の充実を図った『多文化サービス』、ビジネス関連の資料や各種オンラインデータベースを用意した『ビジネス支援サービス』などを提供しています。これからも様々なサービスを提供することによって、利用者の増加を目指していきます」と語ります。

岡崎市立中央図書館は、地域を支える情報拠点の中核施設として、利用者サービスのさらなる向上を図っていきます。


MELIL/CSを中核とした岡崎市立中央図書館システム

お問い合わせ

岡崎市立中央図書館:
http://www.library.okazaki.aichi.jp/

この記事について:
この記事は、情報誌「MELTOPIA」2009年8・9月号(No.149)に掲載されたものを転載しました。

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