6回、ピンチを招き降板する中日先発のネルソン(左端)
「中日0‐3ヤクルト」(20日、ナゴド)
一夜限りの城だった。中日はわずか4安打。本塁はおろか、三塁すら踏めない白旗ゲーム。破竹の連勝街道は「7」で急停止し、3位陥落。対ヤクルト6連敗。唯一、リーグで負け越している天敵の苦手意識は消せず、単なる1敗以上の重みがのしかかった。
和田は首をひねり、荒木はバットをたたき付けた。緩急を自在に操った館山の前に並べた9個のゼロ。7連勝中の勢いはどこへやら。小川監督代行に政権移行後、1勝7敗。数字は如実に相性を物語る。
「今日は久々に何もねぇ試合だったな。気持ちよく投げてたな。気持ちよく投げさせちゃいけないんだけどな」と落合監督。この3年間で館山には10個の白星を献上した。優勝戦線に生き残るために。次こそ倍返し。それしかない。
(2010年8月20日)