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ネット利用者の9割「中国は世界2位ではない」

2010年8月20日14時29分

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 今年第2四半期(4−6月)に中国の国内総生産(GDP)が日本を抜き、中国が世界2位になるとのニュースが、多くの海外メディアで頻繁に取り上げられ、インターネット上でも熱い議論が繰り広げられている。「環球網」が18日、「中国が世界2位になる」という見方への賛否に関するオンライン調査を行ったところ、回答者の94%が反対だと応えた。19日の午後1時現在、同調査への回答者数は8732人に達し、うち反対とした人が8221人で全体の94%に達した。賛成と応えた人は全体の6%の511人にとどまった。「環球網」が伝えた。

 ネットには、中国のGDPが日本を超えることに特別な意味はない、といった書き込みが次々になされた。ネット利用者の多くは、国民の生活水準の向上こそが最も重要だという。たとえばある人は「GDP総量が2位になるだけ。国民の幸福感指数が世界2位になってから喜べばいい」と書き込み、またある人は感慨深げに「中国国民の生活水準は日本と大きな開きがある。中国が『本物の世界2位』になるには、まだ長い困難な道のりを歩まなければならない」と書き込んだ。

 別のネット利用者は、世界2位という見方は一部の海外メディアが中国を慢心させるための表現だとし、また別のネット利用者は「美辞麗句の報道に惑わされてはいけない。もしも得意になって中国は真の発展を遂げたなどと考えるなら、国際社会からより多くの貢献を求められることになるだけだ」と指摘する。

 その一方で、ネット利用者の一部は、世界2位という見方は中国が勝ち取った成果に対するものであり、中国はこれを受け入れ、さらなる努力をしなければならないとの見方を示す。たとえばあるネット利用者は「つまるところ、世界2位という見方は名誉なことだ。私たちの長年にわたる努力の結果だ」とし、別の利用者は「中国は世界2位、はたまた世界1位になるという理想や信念をもつべきだ。革命はまだ成就していない。同志よ、引き続き努力しよう」と書き込んでいる。

 賛否を表明しないネット利用者もおり、冷静に対処するようにと呼びかけている。あるネット利用者は「われわれは過分に喜んでもならないし、むやみに卑下することもない。自信をもつ一方で自己卑下はしないほうがよい。冷静な対処を。がんばろう」と書き込んだ。

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