隠ぺい、6管本部長謝罪 国交相「厳正に処分」記者会見の冒頭、頭を下げる第6管区海上保安本部の林敏博本部長=21日午後、広島市南区 香川県沖で海上保安庁のヘリコプターが墜落、司法修習生向け体験航海に合わせたデモ飛行の事実を隠ぺいしていた問題で、第6管区海上保安本部の林敏博本部長は21日、広島市の6管本部で記者会見し「多大なるご迷惑をお掛けしたことを反省します」と謝罪した。 前原誠司国土交通相は21日、本部長の責任について「事実関係をしっかり調べ、厳正に処分しなければいけないと思っている」と述べた。 記者会見で林本部長は非公表にした理由を「事故現場とデモ飛行の地点は距離が離れている。深く考えずあえて触れる必要がないと判断した」と説明。「もっと早く公表しておけば良かったのかもしれない」と述べ、判断ミスを認めた。 一方で、公表するかどうかの判断について「世間の常識と海上保安庁の常識が違うのかもしれない」と述べ「決して隠ぺいしたつもりはない」と強調した。自らの辞職については否定した。 林本部長によると、デモ飛行の事実を把握し、18日夜に次長ら幹部数人と協議。出席者から「事故原因と関係ないので公表しなくていいですね」と提案があり「結構です」と了承した。 【共同通信】
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