【中国市況】不良債権懸念広がる

2010.8.21 05:00

 中国株式市場は反落。インフレ圧力で金融緩和の時期がずれ込むとの見方や、地方政府向け融資の引当金が銀行の利益を損なうとの観測が広がった。

 人民日報の論説がインフレ圧力を警戒すべきだと指摘したことが影響し、不動産開発の保利房地産(600048 CH)は前日比2.9%安。金地集団(600383 CH)も1.8%下げた。一方、銀行は地方政府向け融資で6000億元(7兆5480億円)相当の引当金計上を迫られる可能性があると証券時報が報じ、中国工商銀行(601398 CH)は0.5%安、招商銀行(600036 CH)も0.7%安と売られた。銅生産の江西銅業(600362 CH)は4.3%安。

 米国の新規失業保険申請件数が予想外に増え、世界経済鈍化の懸念が高まった。

 上海総合指数は、前日比45.67ポイント(1.7%)安の2642.31。CSI300指数は、1.9%安の2898.33。(ブルームバーグ)

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