米軍基地移転:「李大統領、普天間の韓国移設を提案」

『文芸春秋』が報道、大統領府側「作り話だ」

 時事月刊誌『文芸春秋』最新号(9月号)は、カナダでG20(主要20カ国・地域)首脳会議が開催された今年6月26日、韓米首脳会談の場で、李明博(イ・ミョンバク)大統領がバラク・オバマ大統領に対し、沖縄・普天間にある米海兵隊飛行場の代替敷地を韓国が提供する用意があるという意向を伝えていたと報じた。

 同誌によると、李大統領は、普天間基地移転問題をめぐり日米が対立の様相を示していることに懸念を表明し、「普天間基地問題のため日米同盟が最悪のシナリオに陥った場合、基地の移転地として、韓国国内の軍施設を提供したい」と提案したという。

 大統領府(青瓦台)は19日、この報道について、洪相杓(ホン・サンピョ)広報首席が「対応すべき価値もない、完全な作り話」と発表した。また金姫廷(キム・ヒジョン)報道官も、ブリーフィングで「カナダでの韓米首脳会談は、大統領だけでなく、関係者ら数人が同席する拡大首脳会談のほかは行われなかった。そうした話をしていないのはもちろん、できる機会そのものがなかった」と語った。

東京=辛貞録(シン・ジョンロク)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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