口てい疫家畜の慰霊碑が完成
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口てい疫家畜の慰霊碑が完成

8月21日 17時22分

宮崎県の口てい疫の問題で、およそ2万頭の牛や豚が処分された県中部の西都市に家畜の慰霊碑が完成しました。

宮崎県内では、口てい疫の感染拡大を防ぐためにおよそ29万頭の牛や豚などが処分され、県中部の西都市では、市内で飼育されていた家畜のおよそ60%にあたる2万頭余りが処分されました。この家畜たちの慰霊碑が西都市内の畜産センターに完成し、高さ1メートル余りの碑には家畜の魂を鎮めるという意味で「畜魂碑」と刻まれています。21日は、慰霊碑の完成に合わせて式典が開かれ、畜産農家や消毒作業に当たった地元の人などおよそ400人が全員で黙とうをしました。続いて西都市畜産振興会の井上良一会長が「家畜の死をむだにせず、地域が一丸となって畜産の復興に取り組みたい」と決意を述べました。このあと参列者全員が、処分された牛や豚への感謝を込めて慰霊碑に花をささげました。飼育していた17頭の牛を処分した畜産農家の女性は「今は目の前のことを精いっぱいやるだけです」と涙ぐみながら話していました。宮崎県内では処分された牛や豚の霊を慰めるため、慰霊碑を建てる動きが各地に広がっています。