2010年7月13日 13時11分
宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、東国原英夫知事が、殺処分勧告した民間種牛6頭を県が無償で譲り受け、助命に向けて国と協議する考えを示したことについて、山田正彦農相は13日の閣議後会見で「(殺処分されず)違法な状態を知事がつくっている。知事が自ら例外を言うのは理解できない」と改めて批判した。東国原知事はこの日午後、山田農相を訪ねて協議するが、議論は平行線をたどりそうだ。
会見で山田農相は「知事が当初からの対応をもっとしっかりやっておけば、ここまでの感染拡大はなかった」と初動対応への批判にも言及した。
さらに「どこかでもっと強いウイルスが出てくる可能性がある。しっかり筋は通していきたい」とも述べ、殺処分を求める考えに変更はないことを強調した。