2010年6月24日 21時51分 更新:6月24日 23時32分
スカイマーク(本社・東京)は24日、神戸空港と茨城空港を結ぶ定期便(1日1往復)を今年8月末で運休すると発表した。同便は茨城空港にとって唯一の定期国内便で、今年4月就航したばかり。残る定期便は韓国アシアナ航空のソウル便のみ。
同社によると、茨城空港は航空自衛隊百里基地との共用飛行場で、民間便のダイヤより自衛隊のイベントなどが優先されるため、増便もできず、黒字を確保できないとして運休を判断したという。
同社営業推進部広報担当は「自衛隊の都合で運航に制約が出ること自体、茨城空港側から聞いていなかった」と説明している。【川上晃弘】
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茨城県空港対策課によると、運休についてスカイマークから事前相談はなく、24日夕に同社ホームページで知ったという。同課職員は「寝耳に水」と驚き、運休理由に挙げた航空自衛隊との共用に伴う制約は「必ずしも足かせになるとは思わなかった」と述べた。また、橋本昌知事は同日、「期待していた路線で、運休という決定には大変驚いている。運休の取りやめ、あるいは一日も早い再開を強く期待している」とコメントした。