2010年6月24日 12時24分 更新:6月24日 12時32分
菅直人首相は24日午前、消費税率を引き上げた場合の低所得者の負担軽減策について「これ以上の負担をしてもらわないで済むよう、複数税率(の導入)や払った消費税分は全額還付できるような制度を考えなければいけない」と述べ、増税分を全額還付する仕組みを検討していく考えを示した。神戸市中央区での参院選の街頭演説で言及した。
消費税率を引き上げた場合、収入のうち消費に回す割合が高い低所得者ほど負担感が増す「逆進性」の問題が指摘されている。首相は、消費増税を巡る与野党協議を呼び掛けていることについて「選挙後に急に話し合いをしようとすると、『選挙で言っていないのに何をするんだ』と言われるから、選挙前に呼び掛けた」と説明した。【青木純】