GDP:成長率2.6%に…見通し上方修正

2010年6月22日 12時39分

 内閣府は22日、10年度の実質国内総生産(GDP)の成長率見通しを2.6%とし、昨年末時点の1.4%から上方修正したと発表した。実現すれば、06年度(2.3%)以来4年ぶりの2%台成長となる。11年度の実質成長率見通しも2.0%とし、2年連続で2%台を確保するとの試算を示した。

 物価変動の影響を反映させた名目成長率の見通しは、10年度が1.6%で、昨年末時点の0.4%から上方修正した。11年度は1.7%で、生活実感に近い名目が実質を下回る状態が続くが、デフレ状況は緩和される見通し。完全失業率は10年度が4.8%、11年度が4.4%と、09年度(5.2%)から改善すると見込んだ。

 内閣府は、上方修正の要因として、世界経済の緩やかな回復や、エコカー補助金などの景気対策による需要増を挙げ、「日本経済が自律的な回復力を強めていく」との見通しを示した。【高橋昌紀】

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