香川県多度津町の佐柳島沖の瀬戸内海に海上保安庁のヘリコプター「あきづる」が墜落し４人が死亡、１人が行方不明になった事故で、運輸安全委員会の大村圭司航空事故調査官は２０日夜、高松市内で取材に応じ、ヘリの右脚前部に送電線と接触したとみられる跡を確認したと明らかにした。
ヘリは佐柳島と小島の間に架かる送電線に正面から接触し、つんのめるように海面に向かって落下。半回転してローター側から海面にたたきつけられた可能性があるという。メーンローターにもこすったような跡があったが、エンジンやスイッチなど動力系統の異常は確認されなかった。
送電線は海面から約５０〜１０５メートルの高さに設置されており、ヘリは同じ高度で飛行していたとみられるという。
大村調査官によると、ヘリの胴体と右脚をつなぐ前後２本の「クロスチューブ」というパイプのうち、前の１本に複数の傷が確認された。脚から３５センチの間にあり、最大の傷は縦３センチ、横５センチ、深さ５ミリに達していた。
送電線に接触するまでは、通常飛行していたとみられ、大村調査官はメーンローターの傷については「脚の接触で機体がバランスを崩し、メーンローターも送電線に接触したのではないか」と説明した。
調査官らは２１日午前に航空日誌などの書類を確認、午後には海保の広島航空基地で事故当日のヘリの運航目的などを聴取する。また、回収された機体は同日午後、トラックで同基地に搬送される。（2010/08/21-01:34）
右脚前部が送電線に接触＝エンジンに異常なし−海保の墜落ヘリに痕跡・安全委
|
|
|
|
社会
08/2118:00カヌー３艇転覆、２人死亡＝石狩川の川下りで−北海道
08/2117:33関係良好、高まらぬ反日＝併合条約、２２日で締結１００年−韓国