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仙台高校教諭殺害 仮面家族の果てに…年下男を黒く染めた妻の愛憎

2010年08月21日12時57分 / 提供:産経新聞

産経新聞
仙台高校教諭殺害 仮面家族の果てに…年下男を黒く染めた妻の愛憎
出頭要請に応じてハンドルを握る松本美代容疑者。この後、長男とみられる男性に運転を譲った=12日午後、仙台市泉区

 事件の構図は、ありふれた男女間のトラブルが招いた惨劇だった。仙台市泉区で4月、常盤木学園高校教諭の松本秀夫さん=当時(56)=が殺害された事件。松本さんの妻、美代容疑者(44)=殺人容疑で逮捕=は夫婦の縁を切るため、交際相手とされる松山哲士(38)と、梅原啓(27)の両容疑者=同=を巻き込み、入念に殺害計画を練った。捜査当局の調べに、事件への関与をほのめかす供述を始めたという美代容疑者。仮面の下に隠された愛情と憎しみ…。その口から真相が語られる日が待たれる。(中村翔樹、吉原知也)

 ■退院当日、3月の大けが、不審電話…謎はすべてシナリオ通り

 事件発生当初、高校教諭が惨殺された衝撃もさることながら、松本さんの身辺にいくつもの謎が浮上し、“犯人像”についてはさまざまな憶測が流れた。だが、すべては美代容疑者ら3人が描いた殺害計画のシナリオということで説明できる。

 松本さんが頭に負った大けがのため入院し、退院した当日の4月30日に頭や顔などを鈍器のようなもので殴られて殺害されたのも、美代容疑者が松山容疑者に携帯電話のメールで退院日を連絡したからだ。松山容疑者に「夜の方が殺害しやすい。(松本さんの)帰宅時間を遅くしてほしい」と促され、午後6時に歯科の予約を入れてもいる。

 松本さんは退院当日の午後、勤務先の高校に出向き、退院と職場復帰を報告。4時からはゴルフ練習場で、約1時間半、趣味であるゴルフの打ちっ放しに汗を流した。練習場の関係者によれば、6時という時間を気にかけていたらしい。

 松本さんは、歯科の予約を病み上がりの自分を気遣った妻の優しさと感じたのかもしれない。治療を終え、すっかり暗くなったところで帰宅した直後、松山容疑者の指示で待ち伏せていた梅原容疑者に襲われたとみられる。

 松本さんが入院するきっかけになった3月1日夜の大けが。これは、梅原容疑者が「松山容疑者に指示され、帰宅途中の公園で木製バットで数回殴った」と認めた。梅原容疑者は「殺害に失敗して怒られた」とも供述しているという。

 松本さんは、血まみれの状態で自宅にたどり着いたはずである。だが、美代容疑者は、周囲に「物音で帰ってきたのは分かったが、別々の部屋で寝ているのでけがには気付かなかった」と話し、見舞いにすら行かなかったらしい。

 さらに、松本さんの入院中に自宅や病院にかかってきた不審電話は、3月の襲撃で顔を見られた可能性がある梅原容疑者が疑いの目を向けられないよう、金銭トラブルを偽装したものだった。美代容疑者は素知らぬ顔で「不審電話がある」「自宅周辺を不審者がうろついている」などと、県警に相談していた。

 遅くとも3月の襲撃前には、固まっていたであろう殺害計画。松山、梅原容疑者は「3人で相談した」と供述。美代容疑者は逮捕当初、「一切関係ない」と口を閉ざしていたが、「(松山容疑者から)夫を殺害したと連絡を受けた」と関与をほのめかす供述を始めたという。

 捜査関係者は言う。

 「すべてを知っているのは、美代容疑者。必ず、完落ちさせる」

 ■「夫が邪魔」…出会いは高校時代、浮気発覚で亀裂、離婚は不成立

 いくら夫婦仲が冷え切っていたとはいえ、なぜ、顔の原型をとどめないほど残虐なやり方で夫を殺害しなければならなかったのか。

 「夫が邪魔」

 「いなくなればいい」

 捜査関係者によれば、美代容疑者は松山、梅原両容疑者に松本さんへの不満を何度もぶつけていた。約1年前から弁護士に離婚を相談し調停を申し立てたが、松本さんの反対で成立しなかった。松山容疑者は「なかなか離婚できないことに不満を持っていた」と供述しているとされる。

 松本さんは知人に「酒を飲んで終電を逃し、妻に車で迎えに来てくれるように頼んだが冷たく断られた」「子供が独立したら離婚するしかないかもしれない」と漏らし、離婚は覚悟していたようだ。ただ、次女は4月に大学に入学したばかり。美代容疑者は、あと数年間このままの暮らしが続くことが耐えられなかったのかもしれない。

 松本さんと美代容疑者の結婚は、周囲がうらやむドラマのような筋書きだった。出会いは、松本さんの勤務先で、美代容疑者の出身校でもある常盤木学園高校。美代容疑者が2年生のとき、松本さんが数学教諭で赴任してきたという。

 松本さんが美代容疑者の担任になることはなかったが、美代容疑者は当時から一回り離れた松本さんに好意を抱いていたとされる。卒業後に再会して交際に発展し、間もなくゴールイン。長男、長女、次女と3人の子供に恵まれた。

 ところが、幸せは長続きしない。松本さんの浮気が発覚したことで、夫婦仲に亀裂が生じ始める。平成9年ごろ、現在の自宅に引っ越したのも「新しい土地で心機一転する」(近所の住民)と、夫婦で話し合って決断したというのだ。

 引っ越し直後には、松本さんが美代容疑者や子供を怒鳴りつける姿が目撃されている。

 「いつまでも先生と生徒の関係から抜け出せない」

 こう嘆いていたとされる美代容疑者。一家5人で海外旅行に出かけるなど関係修復に向かった時期もあったが、美代容疑者の離れた心をつなぎ止めることはできなかったようだ。

 松本さんはイヤなことから目を背けるように、株や不動産投資にのめり込んでいった。それが美代容疑者の不満を増幅させた。そんなとき、美代容疑者の側に寄り添っていたのが、他ならぬ松本さんから紹介された松山容疑者だった。

 ■夫の紹介から交際関係に…逮捕前日まで「被害者の妻」

 松山容疑者は不動産会社を経営する両親に何不自由なく育てられ、高校卒業後には米国に留学。帰国後は英語力を生かし、学習塾の講師に就いた。そこで出会ったのが、副業として数学の講師を務めていた松本さん。当時中学生の梅原容疑者は塾生だった。

 不動産会社の跡取りの松山容疑者、不動産投資に精を出していた松本さんの2人が意気投合するのに時間はかからなかったはずだ。松本さんは自宅に松山、梅原両容疑者を連れて行き、美代容疑者らに紹介。いつしか、家族ぐるみの付き合いになっていった。

 とくに松山容疑者は美代容疑者らと急速にうち解け、事件前には大学受験を控えていた次女の家庭教師をしたり、美代容疑者にも英語を教えたりするなど松本さん方に頻繁に通った。

 最初のころはクリーム色の高級外車を遠慮がちに路上に止めていたが、次第に堂々と駐車場に入れ、人目をはばからず、美代容疑者と買い物に出かけたり、体を寄せ合って犬の散歩をしたりするようになった。

 「(美代容疑者の)弟と勘違いしたほど親密な雰囲気。松本さんの入院中にも来ていたし…」

 「事件後しばらく見かけないと思ったら、ここ1カ月間は何日も車が止まったままのこともあった」

 近所の住民がこういぶかるほど、美代容疑者と松山容疑者は不自然な関係を続けていたのだ。

 事件後、美代容疑者は松本さんの衣服や写真などを捨てようとしたが、長女が泣いて止めたこともあったという。

 今月8日の昼下がり、松本さん方の駐車場には、いつものように、松山容疑者自慢の高級外車が止められていた。異なっていたのは、宮城県警の捜査員が現れ、美代容疑者の目の前から松山容疑者を逮捕するために連行していったことだ。

 4日後の12日午後2時すぎ、今度は美代容疑者が帽子にサングラス姿で玄関先に現れると、長男の運転する軽自動車に乗り込んだ。カメラのフラッシュを浴び、クッションで顔を隠して走り去った美代容疑者。約1時間後、戻ってきたのは長男だけだった。

 美代容疑者は前日の11日夕方にも長女、次女と一緒に車で出かけ、約2時間後、買い物袋を提げて戻ってきた。外出前には県警に電話をかけて警察官を呼び、自宅を取り囲む報道陣に注意させている。最後まで「被害者の妻」を演じていたという。

 捜査関係者があきれたようにつぶやいた。

 「出頭要請されるまで、自分が逮捕されるとは思っていなかったようだ。ちょっと理解ができない」

 ■塾時代の恩義? 借金? 実行犯の動機とは

 美代容疑者と松山容疑者が交際を深めるうちに、松本さんへの殺意を芽生えさせていったと想像するのは難しくない。分かりにくいのは、松山容疑者に対して絶対服従とも言える態度で、リスクが高い実行犯役を請け負ったとみられる梅原容疑者の動機だ。

 「今のところ、学習塾時代の恩義から従わざるを得なかったということしか見えてこない」

 ある捜査関係者はこう指摘する。事件当日に梅原容疑者が松本さん殺害を報告すると、松山容疑者は現場に戻って第一発見者を装うように指示。梅原容疑者が難色を示すと、「塾での恩を忘れたのか」と言って従わせたという。

 別の捜査関係者は「松山容疑者に何か弱みを握られていたのだろう」と推測する。そうであるならば、松山容疑者の不動産会社が所有する雑居ビル1階で、梅原容疑者がすし店を開いていたこととつながる。

 梅原容疑者は高校時代からすしチェーン店でアルバイトし、握りの腕を磨いていた。当時を知る女性は「週3、4回は働いていたはず。口数は少なく、真面目。それから2年ぐらいして別の店ですしを握っているのも見かけた」。

 念願のすし店を開業すると、毎日早朝から市場で魚を仕入れ、バッテラ(サバの押しずし)を看板商品に、安くておいしいと評判になった。ところが、数カ月前から急に味が落ち、閉店時間より早く店を閉めたり、丸一日休業している日も多くなったという。

 近くのバー経営の女性(69)が最後に注文したのは、6月中旬。すしを届けに来た梅原容疑者が苦笑いを浮かべながら、「20キロぐらいやせたんですよ」とこぼした。女性が「景気が悪くて大変だよね」と話しかけると、無言でうなずいて立ち去った。

 松山容疑者から借金をし、返済のために店の経営権を売却しようとしていたという情報もある。ビル向かいの男性(74)は数カ月前、松山容疑者と梅原容疑者が真剣な表情で話し込んでいるのを見かけたという。

 「逮捕されて、ほっとしている」。捜査員に漏らしたこの一言が、梅原容疑者の心境を端的に表しているのではないだろうか。

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