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白骨化「104歳」の息子「母の年金、生活の糧だった」

2010年8月21日15時4分

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 東京都大田区で、生きていれば104歳の三石菊江さんとみられる白骨化した遺体が見つかった事件で、無職の息子(64)が警視庁蒲田署の事情聴取に、三石さんが死亡した後も三石さんの老齢福祉年金を受給し続けたことについて、「悪いことだとは思っていたが、年金収入が生活の糧だった」と話していることがわかった。捜査関係者が明らかにした。

 息子が同暑に説明したところによると、三石さんは東京都文京区に息子と一緒に住んでいた2001年6月12日ごろ、95歳で死亡した。息子は「母はそれまで数年間寝たきり状態で、自分一人で介護していた。母を病院に連れて行こうとしたが、母から断られた」と話しているという。

 三石さんが死亡したあと、息子は遺体を押し入れに入れていたが、ミイラ化。04年5月に大田区に引っ越す直前、骨を金づちで砕いた。息子は「リュックサックに入れやすくするために割った」と説明しているという。

 息子は、三石さんの死亡後も大田区に移るまでの約3年間、母親の老齢福祉年金を4カ月ごとに受け取っていたと説明。受給額は100万円を超えるとみられる。息子は「転居後は役所から年金関係の書類が届かなくなり、支給が自動的に止まったと思っていた」と話しているという。

 また、息子は、各地で100歳以上の高齢者の所在不明が問題化する中、「お袋も該当する。そろそろ(役所などに)言わないといけないと思っていた」とも話しているという。

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