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【緯度経度】ワシントン・古森義久 国家は簡単には謝らない (3/3ページ)
「過去の行動への謝罪は国際的に自国の立場を低くし、自己卑下となる」
「国家謝罪は現在の自国民の自国への誇りを傷つける」
「国家謝罪はもはや自己を弁護できない自国の先祖と未来の世代の両方の評判を傷つける」
さらにヤマザキ氏の分析は日本にとり最も深刻な点を指摘する。それは日本の国家謝罪を外交手段とみるならば、それがいままでのところ完全に失敗しているというのだ。
「日本は首相レベルで何度も中国や韓国に謝罪を表明してきたが、歴史に関する中韓両国との関係は基本的に改善されていない。国際的にも『日本は十分に謝罪していない』とか『日本は本当には反省していない』という指摘が多い」
これらが謝罪が成功していない例証だというのである。そしてヤマザキ氏がとくに強調するのは以下の点だった。
「謝罪が成功するには受け手にそれを受け入れる用意が不可欠だが、韓国や中国には受け入れの意思はなく、歴史問題で日本と和解する気がないといえる」