県警交通企画課は19日、お盆期間を含む9~18日の県内での人身事故発生状況を発表した。発生件数は288件(前年同期比38件増)▽死者は5人(2人増)▽負傷者は367人(69人増)--と、いずれも昨年のお盆より大きく増加した。高速道路無料化社会実験などの影響とみられる。
地域別の事故数は、一般道で、東予103件(7件増)▽中予136件(19件増)▽南予42件(10件増)--と、特に南予で約30%増と多発。また、高速道路では7件の事故のうち、6月から始まった無料化社会実験区間である松山インターチェンジ以南で4件発生した。
同課は「高速無料化で特に南予の交通の流れが変わり、交通量が高速で増え、一般道で減った。一般道でスピードを出す車が増えたことが事故増加につながったのではないか」と分析。「今後は日の入りが早くなる。車は早めにライトを点灯し、歩行者や自転車は反射材を付けてほしい」と呼び掛けている。【柳楽未来】
毎日新聞 2010年8月20日 地方版