JR四国(高松市)は19日、夏季期間(7月23日~8月18日)とお盆期間(8月11~18日)の利用状況を発表した。瀬戸大橋線と主要3線区(予讃、土讃、高徳)は、夏季、お盆ともに微増し、3年ぶりに前年を上回った。しかし、08年と比較すると、お盆期間の利用は各線とも9割前後にとどまっており、08年秋以降の景気悪化や高速道路割引による利用減の回復には至っていない。
同社によると、お盆期間の利用は、瀬戸大橋線24万2300人(前年比3%増)▽予讃線6万5600人(同1%増)▽土讃線3万5500人(同7%増)▽高徳線2万6300人(同5%増)。
今年は台風の影響など、大きな輸送障害はなかった。また、高速の上限1000円割引が土日に限定されたことから、利用が微増したとみている。
高速の無料化社会実験の区間と重なる、松山-宇和島間、高知-窪川間は夏季、お盆ともに3~6%前年を下回っており、同社は「無料化の影響があるのではないか」と話している。【三上健太郎】
毎日新聞 2010年8月20日 地方版