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2010年8月20日(金) 19:15 |
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産学官の連携で世界市場へ
急性心筋梗塞など心臓の冠動脈が狭くなって起こる病気などに対し血管を広げて血流を改善・治療する医療機器ステントをご存知でしょうか? このステントを産学官の連携で研究開発している会社が岡山市にあります。 今年からヨーロッパで販売が始まり来月からは国内での臨床試験も始まる予定です。
直径1ミリ金属製の網目状の小さな医療機器ステントです。 このステントを研究開発しているのが、岡山市北区にある日本ステントテクノロジーです。 ステントは急性心筋梗塞など心臓の冠動脈などが狭くなって起こる病気に対し、血管を広げて血流を改善・治療する機器です。 ステントの世界市場は1兆円規模と言われますが、世界シェアの99パーセント以上を海外の巨大メーカーに押さえられている状況です。 世界市場に打って出るため日本ステントテクノロジーは、国や県からは補助金で支援を受け、大学との共同研究で製品を開発する産学官の連携の形をとりました。 こうして開発された製品は、従来より高い強度や柔軟性を持っています。 今年1月からはヨーロッパでの販売が始まり、来月からは国内での臨床試験も行われる予定です。 開発製品にはMOMOという名前がつけられています。 研究所内にあるクリーンルーム。 この中では新たなステントの研究が進められています。 薬剤を表面に吹きつけたステントです。 従来の製品では、長期間使用した場合、血管が詰まるケースも報告されていたため、抗血栓剤を表面に吹き付けることで、こうした問題を解消しようとしています。 現在製品のチェックが続けられていて、来年中には臨床試験に入りたい考えです。 小さな医療機器ステントで、狙うは巨大な世界市場。 産学官の連携によって産み出された岡山発の製品が、世界に向け大きく羽ばたこうとしています。
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