東京電力福島第2原発の「エネルギー館」で、節電を呼び掛けるトトロの縫いぐるみ=福島県富岡町
人気アニメ「となりのトトロ」などで知られる「スタジオジブリ」のキャラクターグッズが、福島県内にある原子力発電所PR施設で展示、販売されているとインターネット上で批判され、ジブリ側が出店を取りやめることが19日、わかった。ジブリの星野康二社長(54)は、同社の公式ホームページ(HP)で経緯を説明し、「思慮が足りなかった」と謝罪した。
グッズを販売していたのは、福島県富岡町の「東京電力 福島第2原子力発電所 エネルギー館」内にある「どんぐり共和国 福島エネルギー館店」。
数日前からネット上で「ジブリキャラが原発のPRに使われるのはあり得ない」などの声が上がり、ジブリにも問い合わせがあったという。批判を受け、星野社長はHPで談話を発表。「重大な判断ミスでした。誤解を招くものであり、弊社として考えが足りませんでした。お詫び申し上げます」と謝罪した。
また、「弊社はこの施設への『どんぐり共和国』出店を即刻取りやめるよう指示しました」とつづった。