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小沢氏の再登板にノー!閣僚そろってけん制球

閣議に臨む(左から)岡田外相、菅首相、前原国交相
閣議に臨む(左から)岡田外相、菅首相、前原国交相
Photo By 共同

 民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)で、菅直人首相の政権運営に批判的な小沢一郎前幹事長が出馬の是非の検討に入ったのを受け20日、首相の再選を支持する閣僚からは、けん制する発言が相次いだ。「政治とカネ」問題を抱える小沢氏の復権を目指す勢力に、冷や水を浴びせる算段だ。一方、小沢氏待望派も会合を開き、出馬要請を決めるなど、双方の駆け引きがさらに激化した。

 小沢氏が鳩山由紀夫前首相グループの懇親会に出席し、約150人の議員の前で“健在ぶり”を示してから一夜明け、小沢氏と距離がある岡田氏は閣議後の会見で「起訴される可能性のある方が代表、首相ということに、私自身は違和感を感じている」と強烈に批判した。

 小沢氏は資金管理団体「陸山会」の収支報告書虚偽記入事件をめぐる検察審査会の2度目の議決を控えている。議決は代表選後の秋以降になる見通し。審査会が再度「起訴相当」と判断すれば、小沢氏は強制起訴される。

 岡田氏は自身が党代表、幹事長を務めていた際、起訴された議員に厳しく対処したことに触れながら「小沢氏に出てくださいと言っている人は、民主党立党の原点に返ってどうなのか」と小沢氏擁立の動きも批判した。

 首相の再選支持を表明している野田佳彦財務相グループの蓮舫行政刷新担当相も「これ以上、政治とカネの問題でことを起こしてもらいたくないという思いが、政権交代につながったと思う」と指摘。千葉景子法相も「政治とカネ問題で国民に十分に納得をいただいているか懸念する」と足並みをそろえた。仙谷由人官房長官は「(小沢氏の出馬検討は)私は存じ上げない」と冷ややかに応じた。

 藤井裕久元財務相はTBS番組の収録で、小沢氏の検察審査会問題に触れ「本人は自分の立場は分かっていると思う」と自重を求めた。

 首相支持派は、前日19日に小沢氏が“反菅”議員らと懇親会に出席したことで、党内の小沢待望論に弾みがつくことを警戒している。蓮舫氏は18日に「仮に首相が代わると総選挙が筋だ」と指摘したが、現時点での衆院解散を懸念する新人議員らを首相支持につなぎとめたい思惑があるからにほかならない。

 前原誠司国土交通相グループは20日夜、都内のホテルで会合を開き、仙谷氏や枝野幸男幹事長ら約40人が参加。首相の支持拡大に向けた活動を確認し、前原氏は「首相再選を支持する。皆さんもそうしてほしい」と呼び掛けた。蓮舫氏も駆けつけた。9月1日の告示に向け、駆け引きはさらに激しくなりそうだ。

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