白鵬、けいこ完全非公開「色々とね」

白鵬がけいこを再開した宮城野部屋の入り口には見学お断りの張り紙が張られていた

　横綱・白鵬（２５）＝宮城野＝が１８日、大相撲秋場所（９月１２日初日・両国国技館）に向け、東京・墨田区の宮城野部屋でけいこを再開した。だが、朝げいこは完全非公開。厳戒態勢の中でのけいこ始めとなった。

　ピリピリムードだった。部屋の入り口には「報道関係及び稽古見学お断りさせて頂きます」と書かれた紙が張られ、完全シャットアウト。この日、外国人観光客数人が見学に来たが、中に入ることができなかった。

　名古屋場所前の「国技をつぶす気か」発言後、場所中のけいこは基本的に非公開の態勢がしかれたが東京の部屋、しかも場所のない日では異例のことだ。巡業後には、軽井沢で静養したという白鵬は非公開の理由について「色々とね」と言葉少な。育ての親の熊ケ谷親方（元幕内・竹葉山）も多くは語らなかったが、白鵬は部屋の若い力士を相手に、３５番程度の申し合いを行ったという。

　けいこはどの部屋も基本的に公開であり、ファンにとっては身近に交流できる貴重な場だ。一連の不祥事直後の名古屋場所も「再生」の場所だったが、謹慎力士が戻ってくるであろう秋場所はさらに大事になる。白鵬は「みっちりけいこをやっていきたい」と話した。角界の頂点、看板たる存在の横綱自らが、積極的にファンサービスをする姿勢が期待される。