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2010 FIFAワールドカップ

メッシ5戦不発、さらばマラドーナ監督!…アルゼンチン4失点大敗

喜ぶラーム(左)、シュバインシュタイガー(左から3人目)と対照的にガックリと肩を落とすメッシ(左から2人目)とイグアイン

 ◆南アW杯第21日 ▽決勝トーナメント準々決勝 アルゼンチン0―4ドイツ(3日、ケープタウン) マラドーナとメッシのW杯が8強で終わった。24年ぶりの優勝を目指したアルゼンチンは、20年ぶりのVを狙うドイツに0―4で敗れ、準決勝進出はならなかった。前半3分、FKから先制点を許し、後半は相手FWクローゼ(32)=バイエルン=に2点を奪われるなど計4失点。期待されたエースFWメッシ(23)=バルセロナ=はまさかの大会無得点。前回06年ドイツ大会準々決勝に続き、ドイツに屈した。

 十字架を巻いた左手で口をふさぎ、マラドーナ監督(49)がショックをあらわにした。前半3分、相手MFシュバインシュタイガーの速いFK。ゴール前に入り込まれた相手MFミュラーに、ヘッドで低いシュートを許した。GKロメロが動けない。今大会初めて許したあまりにも早い先取点。後半もまさかの3失点で、W杯では74年西ドイツ大会オランダ戦以来の0―4の大敗を喫した。

 メッシは無念の表情で天を仰いだ。「メッシのW杯になる」と大きな期待を背負っていたが、まさかの大会無得点。自身が唯一獲得したことのないW杯のタイトルは、また遠ざかった。

 前日は軽い風邪の症状で練習を休んだが、「神様が望むなら、ドイツ戦でゴールを決めたい」と先発出場。前半22分、FWテベスへの鋭いスルーパスはGKに阻まれた。高速ドリブルを仕掛けたが、後半12分、15分と連続で2人、3人に囲まれボールを取られた。

 決勝トーナメント1回戦のメキシコ戦まで無傷の4連勝。4試合で最多75本のシュートを放ち、10得点の攻撃力を誇ったが、最後は完封負けを喫した。「我々は優勝候補でも何でもない。自分たちのサッカーを続けるだけだ」と話していたマラドーナ監督は、ザガロ氏(ブラジル)ベッケンバウアー氏(ドイツ)に続く、史上3人目の選手と監督の両方でのW杯優勝の夢がついえた。

 リベンジはならなかった。ドイツとは86、90年と2度決勝で対決(当時西ドイツ)。前回の06年ドイツ大会準々決勝(同6月30日)では、応援に駆けつけていた当時フリーのマラドーナ監督は、相手のクリンスマン監督(当時)から「負けたらどんな顔をするか楽しみ」と挑発され、1―1からPK戦2―4で惜敗。またも悔しさだけが残った。

 今大会を大いに盛り上げた立役者だったことは確か。協会幹部はこの試合を前に、同監督の2015年までの続投を示唆したが、その運命はどうなるのか。

 試合詳細

[2010/7/4-06:05 スポーツ報知]

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