飯山プロ１３年目の初本塁打で同点、高口サヨナラ打…日本ハム

１０回、サヨナラ打の高口（左下）に手荒い祝福をする日本ハムナイン

　◆日本ハム５ｘ―４西武＝延長１０回＝（２０日・札幌ドーム）　日本ハムが４点差をはね返しサヨナラ勝ち。１―４の９回２死一、二塁で１３年目の飯山にプロ初本塁打となる同点３ランで追い付くと、延長１０回１死一、二塁から高口が右中間二塁打を放った。菊地が今季初勝利。

　西武は抑えのシコースキーが誤算だった。

　脇役２人が、窮地のエースを救った。

　ダルビッシュが打ち込まれ、１―４で迎えた９回。２死から、飯山が同点３ランを左翼席へ。「ストライクだけを振ろうと思った。僕以上に、みんなの目が丸くなっていた」。１３年目で放ったプロ初本塁打が、起死回生の一打となった。

　延長１０回には途中出場の高口が、１死一、二塁から試合を決める二塁打。こちらは５年目で初のサヨナラ打となり、９回４失点で降板したエースを助けた。

　「ダルビッシュがいい投球をしていたので、何とかしたかった」。飯山が、チームの思いを代弁する。「自分の本塁打より、チームが勝てたことがうれしかった」。昨季は武器である守備にすら自信を持てなくなっていた時期もあったが、そんな苦労も、この日の勝利で吹き飛んだはずだ。

　劇的勝利で北海道移転後、節目の５００勝。「よく追い付いたし、首位の西武に勝てたのは大きい。非常に勇気が出る勝ち方だった」。梨田監督の声が弾んだ。