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<カメムシ>猛暑で大発生 出穂期、福島県が注意呼び掛け

8月20日15時17分配信 毎日新聞

 猛暑の影響で、水稲に被害を及ぼす「斑点米カメムシ類」が平年の倍以上発生し、福島県病害虫防除所(郡山市)が注意を呼び掛けている。出穂期の稲穂の養分を吸い取る虫で、コメに黒い斑点が発生する。商品価値が下がったり、出荷できなくなる恐れがある。

 斑点米カメムシ類はアカヒゲホソミドリカスミカメやアカスジカスミカメなどの種類がいる。水田周辺の雑草などに生息し稲の穂が出るころに水田に侵入。高温少雨の年に活動が活発になるとされる。斑点が発生した米を食べても人体に影響はないという。

 同所が今月上旬に県内37カ所で行った定期調査によると、発生地点率は、会津でアカヒゲが60%(平年22%)、アカスジが20%(同2%)に達した。浜通りでも、それぞれ30%(同14%)と40%(同22%)で、平年のほぼ倍。中通りは18%(同14%)、12%(同1%)だった。

 また発生数を、水田で網を20回振って捕獲数を平均する方法で算出したところ、会津はアカヒゲ1・2匹(同0・8匹)、アカスジ1・9匹(同0・1匹未満)。浜通りもそれぞれ、1・5匹(0・3匹)、9・4匹(4・2匹)に達した。中通りは0・4匹(0・3匹)と0・5匹(同0・1匹未満)で、平年よりやや多い程度だった。

 同所は、出穂後の薬剤散布などを呼び掛けている。周辺の草刈りも効果的だが、虫を水田に追い込む事になるため、薬剤散布を同時に行う必要があるという。【関雄輔】

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最終更新:8月20日20時27分

毎日新聞

 

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