ソウル市の面積が50年で2倍、人口は4倍に

高齢者は17倍、自動車は259倍に

 過去50年間でソウルの面積は約2倍に拡大し、人口は4.3倍、65歳以上の高齢者は17.3倍に増加した。庶民の代表的な食べ物、ジャージャーめんの価格も、1975年の156ウォン(現在のレートで約11円、以下同)から昨年末には3768ウォン(約274円)へと24.2倍値上がりした。映画館の入場料も、396ウォン(約29円)から8000ウォン(約582円)へと20.2倍上昇した。

 ソウル市は18日、こうした内容をまとめた「2010ソウル統計年報」を発刊すると発表した。年報によると、ソウル市の面積は、60年には268.35平方キロだったが、京畿道揚州・広州・金浦などの一部がソウル市に編入された。現在では605.25平方キロになり、ソウル市の面積は2.26倍に拡大した。人口も60年の244万5000人から、現在では1046万4000人と4.3倍に増加し、1世帯当たりの平均人数は、5.47人から2.48人と大きく減少した。65歳以上の高齢者は、昨年末現在で94万2946人となり、50年前に比べて17.3倍に増加し、平均年齢も23.9歳から37.6歳に上昇した。

 50年間で物価も大幅に上昇した。昨年の消費者物価指数は112.3で、65年(3.7)の30.5倍となった。

 75年にはジャージャーめん1杯の価格が平均156ウォンだったが、09年末には平均3767ウォンと24.1倍に上昇し、公衆浴場の料金も、75年の227ウォン(物価上昇を勘案して計算、約17円)から現在では6000ウォン(約437円)と26.4倍に上昇した。

 50年前には1万1411台にすぎなかった自動車も259倍に増加し、1世帯当たりの平均所有台数は0.72台まで上昇した。6・25戦争(朝鮮戦争)後に生まれたベビーブーム世代が小学校に入学し、二部制授業(教室・教師数不足を解決するため、一つの教室を午前・午後の二クラスに分けて使用)をしていた65年当時は、1教室当たりの児童数が143.8人とすし詰め状態だったが、昨年は28.3人で、教育環境は大きく改善された。統計の詳細はソウル市の統計ホームページ(stat.seoul.go.kr)に掲載されている。

金城敏(キム・ソンミン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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