開催案内
- 日時
- 2010年8月11日(水)
- 場所
- 東洋大学白山キャンパス 6号館2階 6209教室
- ※UST中継を行いました※
- 主催
- 文字研究会
- 後援
- 京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター
- 漢字文献情報処理研究会
- 参加費
- 1,000円(当日、会場入口にて受付けます)
- 参加申込
- とくに必要ありません。ただし資料や懇親会の準備の都合がありますので、なるべく前日までに下の申込書にご記入の上、メールにて件名を「「ワークショップ: 文字」参加申込」としてお申込み下さい(送付先:小形克宏 ogwata■mac.com(■を@に替えてください))。
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---------------------------------------------------------------------- 「ワークショップ: 文字」参加申込書 お名前: ご所属: 懇親会に参加 する/しない ----------------------------------------------------------------------
- ※ご応募くださった方々に申込受付のメールを発送しました。応募したのにメールが届いていない方はご連絡ください(2010年8月3日20:39時点)※
- チラシ
- チラシ(PDFダウンロード)を作成しました。ご友人・ご同僚に渡すなどご協力いただければ大変ありがたく思います。
タイムテーブル
時間 |
内容 |
発表者 |
配付資料 |
13:00-13:15 |
趣旨説明 |
改定常用漢字表とは何か? |
小形克宏(文字研究会) |
小形氏資料 |
13:15-14:00 |
第1部 「漢字調査」から考える |
文化庁の出現頻度数調査から改定常用漢字を考える(仮) |
漢字文献情報処理研究会 |
師氏資料1 (PDF),師氏資料2 (XLSX) |
14:00-14:45 |
ウェブ上における使用実態統計から改定常用漢字を考える |
萩原正人(バイドゥ プロダクト事業部) |
萩原氏資料 |
14:45-14:55 |
休憩 |
14:55-15:40 |
第2部 「現場」から考える |
国語教育の現場から改定常用漢字表を考へる |
前川孝志(都立若葉総合高校) |
前川氏資料 |
15:40-16:25 |
新聞表記と常用漢字改定 |
比留間直和(朝日新聞 東京本社校閲センター) |
比留間氏資料 |
16:25-17:10 |
改定常用漢字表で情報システムはどうなるのだろう? |
関口正裕(富士通) |
関口氏資料 |
17:10-17:20 |
休憩 |
17:20-17:50 |
第3部 みんなで考える |
パネルディスカッション |
パネリスト+幹事プラスアルファ |
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企画趣旨
2010年6月7日、常用漢字表の改定がに答申されました。何事もなければ年内にも内閣告示されます。社会の注目度は必ずしも高いと言えませんが、この改定が広汎な分野に影響をもたらすのは確かです。
常用漢字表は、文部科学省の管轄する学習指導要領、法務省の人名用漢字、経済産業省のJIS文字コードの根幹をなします。国や地方自治体が作成する公用文では、これにもとづいて漢字を使うことが決められており、新聞・放送の表記基準でも強く意識されています。
現行の常用漢字表の制定は29年前の1981年です。その頃と現在とでは、地殻変動的な変化がおきていることは、誰の目にも明らかです。その最も大きなものがインターネットや、種々の情報機器のコモディティ化でしょう。今回の改定もこうした社会全体の変化に対応しようとするもののようです。しかしこの「変化」とは、まだ誰一人として経験したことのないものであることに留意すべきです。
そうであるならば、新しい常用漢字表について考えるには、旧来の本や資料から得た知識による前に、まず「現実」に目を向けることから始めるべきではないか。私たちはそのように考え、今回のワークショップを企画しました。
第1部の「「漢字調査」から考える」では、各種の漢字調査を題材に、現代社会における漢字使用の実態はどのようなものであるか、またそこから見て、今回の改定はどのように捉えられるか、気鋭の研究者達が迫ります。
第2部の「「現場」から考える」では、現場の国語教師、新聞制作の現場等といった、直接に改定の影響を受ける人々に、それぞれの現場がどのように変わり得るのかをお話しいただきます。
実り多い日本語の未来のために、今回の改正からできるだけ多くの教訓を汲み取りたいものです。一人でも多くの方々のご来場をお待ち申し上げます。
発表者について(発表順)
- 小形克宏(おがたかつひろ):1959年生まれ。和光大学人文学部中退。フリーライター。「印刷文字から符号化文字へ」(共著『活字印刷の文化史』、勉誠出版、2009年)。
- 漢字文献情報処理研究会:東洋学(日本・中国・韓国など)分野におけるコンピュータ利用方法の研究・紹介および関連情報の交換などを目的に、1998年に設立される。会誌に『漢字文献情報処理研究』(好文出版、2000年創刊、現在第10号)がある。
- 萩原正人(はぎわらまさと):1982年生まれ。名古屋大学大学院情報 科学研究科にて博士号取得。バイドゥ株式会社プロダクト事業部。自然言語処理、とくに同義語獲得の研究開発に携わる。「モバイル検索システムのための絵文字に対する意味解析」(萩原正人、水野貴明『言語処理学会第16回年次大会予稿集』2010年)
- 前川孝志(まへかはたかし):昭和34年(1959)年生まれ、國學院大學文学部卒業、都立若葉総合高校国語科教諭。「漢字の『読み先習』を積極的に」(『TOSS高校通信』第9号、2005年)
- 比留間直和(ひるまなおかず):1969年生まれ、早稲田大学第一文学部卒業、朝日新聞東京本社校閲センター次長兼用語幹事補佐。JIS X 0213の原案策定・改正に参画、社内では自社システムの漢字字体・文字コード担当も務める。
- 関口正裕(せきぐちまさひろ):1961年生まれ。電気通信大学大学院(工学修士)卒業後、1985年から富士通株式会社。日本語文書処理、文字コード、ソフトウェア国際化などいろいろと担当。現在はISOの文字コードに関する委員会(ISO/IEC JTC 1/SC 2)に対する日本の対応委員会の委員長でもある。
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