MLBメニュー

ここから本文

MLBMLBのRSS

松井秀、2年ぶり補殺&爆破予告で緊迫 (2/2ページ)

2010.5.7 05:04
操作メニューをスキップして本文へ
松井秀、2年ぶり補殺&爆破予告で緊迫
ゴジラビームだ!!七回一死一、二塁から左前打を処理し、本塁へ返球する松井秀(共同)【フォト】

 普段通りに試合前の準備をしていた松井秀の間近で、危険な緊急捜査が行われていた。敵地に爆破予告があり、クラブハウスの責任者がトイレなどに不審物がないかをチェックしていた。

 「爆破予告? 知らなかった。本当なの?」とのんきなゴジラ。爆弾騒動はエンゼルスの選手が知らないところで起きていた。ボストン市警によると、爆破予告の電話が入ったのは試合開始の約2時間前。警察の爆発物処理班も出動したが、不審物などは発見されなかったため、通常通りに開門され試合も始まった。

 不穏なムードの中、松井秀は中1日で左翼に起用された。代わりに正左翼手のフアン・リベラ(31)がスタメン落ち。米メディアの間では、前日の八回二死満塁で左翼線寄りの飛球を捕球できなかったことの懲罰という見方が広がった。松井秀の代わりにDHに入ったのは、リベラよりも非力なマイセル・イズタリス内野手(29)。リベラが反発すれば、内紛に発展しかねないオーダーだった。

 「ヒデキはここを守った経験が豊富だし、守備範囲も狭い」とマイク・ソーシア監督(51)。試合前に米メディアから取材を受けた松井秀も「右打者が左翼線に放った飛球は、風でファウルにならずに戻ってくることがあるから注意が必要」などとヤンキース時代の経験談を披露していた。

 監督の期待に応える守備を見せたのが、1−2で迎えた七回一死一、二塁の場面だ。三遊間を抜けた打球を猛ダッシュで処理し、本塁へワンバウンド返球。快足の二塁走者、マルコ・スクタロ内野手(34)を刺し、2008年5月23日のマリナーズ戦以来、約2年ぶりの補殺を記録した。

 「若干それたが、(捕手の)ナポリがうまく処理してくれた。外野手として最高の見せ場だったのでうれしいですよ」

 守備では“ゴジラビーム”を見せたものの、肝心の打撃では昨季までエ軍のエースだったジョン・ラッキー投手(31)の前に3打数無安打。5月5日の“ゴジラの日”に内野ゴロ3本で、“ゴロキング”が復活してしまった。打率・243は今季ワースト。5月は打点ゼロで、あと「1」に迫る日米通算1500打点は5試合連続で足踏みとなった。

 チームは3年ぶりの6連敗で、借金は今季最多の「5」。そして、6日(日本時間7日)松坂と今季初めて対決する。二度と爆破予告に邪魔されず、長いトンネルを抜け出したい。



フォト
ゴジラビームだ!!七回一死一、二塁から左前打を処理し、本塁へ返球する松井秀(共同)
二走のスクタロ(左)は本塁でタッチアウト。松井秀に2年ぶりの補殺が記録された(撮影・リョウ薮下)
PR
特集

企画特集

注目サイト