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【プロ野球】

黒くなった虎 5年ぶり爆発 3戦連続2ケタ得点

2010年8月20日 紙面から

横浜−阪神 この日も打線が大爆発し、横浜に3連勝。ハイタッチで喜ぶ新井(左)ら阪神ナイン=横浜スタジアムで(斉藤直己撮影)

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◇阪神10−4横浜

 差が開こうが、集中力をわずかにも欠くことはなかった。5点リードで迎えた8回。2死二塁で新井は5打席目を迎えた。3回には右翼線へ2点適時打、5回には左中間フェンス直撃の適時二塁打。6回にも内野ゴロで1打点を稼いでいた4番打者の締めは、鮮やかなアーチだった。

 加藤の外寄り146キロ速球。「打った瞬間に入ると思った」。完ぺきにとらえた打球は、中堅やや左のスタンド中段へ一直線の15号2ランとなった。ダイナマイト打線と呼ばれた時代のユニホームに着替えてからこれでチームは3試合連続2ケタ。05年9月10、11、13日以来5年ぶりの大爆発を導いたのは、この夜6打点の新井だった。

 自身は11試合連続安打、7試合連続打点と勢いはとどまるところをしらない。40試合を残しながら、昨季の15本塁打、82打点にもう並んだ。好調の秘訣(ひけつ)を自分のスイングができていることに加え「やはり巨人という目標があるので、毎試合気持ち入れてやっている結果じゃないですか」と言う。

 その巨人は3位に転落。阪神は今季2度目の5連勝でゲーム差も3とした。20日からは敵地・東京ドームでの3連戦。連勝に中日の負けか引き分けも絡めば21日に優勝マジックが点灯する。真弓監督は「ただ打って、点を取っている感じじゃない。いろんなことができていることでピッチャーを攻略できている。続けていきたい」と自信の表情を浮かべた。

 「すごいですね、すごい」。新井は破壊力抜群の打線を、まるで部外者のように喜んだ。しかし、セ界で猛威を振るっている打線の心臓部である4番に座っているのが、新井自身である。 (島田明)

 

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