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【芸能・社会】68歳誕生日にサプライズプレゼント “カエサル”松本幸四郎2010年8月20日 紙面から
歌舞伎俳優の松本幸四郎が主演する舞台「カエサル」(脚本・齋藤雅文、演出・栗山民也)の製作発表が、幸四郎の68歳の誕生日の19日、東京・丸の内の東京会館で行われた。塩野七生さんのベストセラー「ローマ人の物語」(新潮社)の舞台化で、幸四郎演じるカエサル(英語名シーザー)の生きざまと紀元前にさん然と輝いたローマ時代を壮大なスケールで描く(全15巻の4、5巻)。 6月に約50年ぶりにローマを訪れ、現地在住の塩野さんにゆかりの地を案内してもらった幸四郎。「カエサルは英雄でも偉人でもない。よい生まれでもなく、借金をしたり、情実の世界に浸ったり、頭角を現したのは40歳を過ぎてから。人間に耐えられない不幸はないと信じてポジティブな生き方をした人だと思う。いとしいという愛情がわいてきました」と話した。 シェークスピアの4大悲劇に主演したが、翻訳劇ではない日本人の手による外国劇では、初めて西洋史上の英雄を演じる。また、祖父の7代目幸四郎が、大正14年に歌舞伎座でシーザーを演じた縁があるという。 ブルータスに小澤征悦(36)、愛人セルヴィーリアに高橋惠子(55)、ほかに瑳川哲朗(73)、渡辺いっけい(47)、水野美紀(36)ら。10月3日から27日まで、東京・日生劇場で。
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