<北朝鮮>市場に活気…デノミの混乱が収拾?
8月19日19時28分配信 毎日新聞
【ソウル西脇真一】韓国紙の朝鮮日報は19日、中国遼寧省と接する北朝鮮北西部・平安北道新義州(ピョンアンプクドシンウィジュ)市の市場で今月撮影された映像の写真を掲載した。映像には中国製の日用品であふれる市場の様子や、呼び込みの盛んな声なども収められているといい、活況ぶりがうかがえる。
北朝鮮は昨年11月にデノミネーション(通貨呼称単位の変更)を電撃実施し、経済統制の強化を目指した。背景には、経済の自由化が進んで中産階級が増加、貧困層との格差が広がり、当局への不満が高まりつつあったことがある。
だが、デノミ実施は物価を急騰させ、各地の市場を閉鎖に追い込んで餓死者が出るなどの大混乱をもたらした。当局は、国民の一層の不満の高まりに直面し、ここに来て統制色を緩めた可能性がある。同紙は「(北朝鮮)当局もお手上げ」などと報じた。
朝鮮日報によると、入手したのは8月初めに撮影された新義州の「彩霞市場」の映像。北朝鮮消息筋の話では、03年に開設された大規模市場だが、デノミ以降、閑散としていた。しかし、統制経済の象徴である食糧配給が満足に行われず、住民が強く抗議し市場を再開。今では市場は以前にも増してにぎわっており、「当局は事実上、統制を放棄したと言っても過言ではない」という。市場では高品質で人気の高い韓国製電化製品などもヤミで出回っているらしい。
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最終更新:8月19日19時45分
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