広島市は19日、9月1日で閉鎖する旧市民球場(中区)の備品の具体的な活用法について、市議会都市活力創造対策特別委員会で説明した。球場名の看板など貴重品は市公文書館で保管し、予備のベースや場内の案内板はネットオークションに出品する。スコアボードなどの設備は自治体への売却を目指し、有効活用を徹底する方針だ。
市によると、備品のうち数千点を「希少性」などの観点で分類。球場名の看板やピッチャープレート、ホームベースは「歴史的な価値がある」として市公文書館などで保管することを決めた。
予備のベンチなど「保管するほどではないが希少性がある」と判断した備品は、10月ごろに現地で催す「さよならイベント」で競売するほか、ネットオークションで売却する。グラウンドの芝生や土は、希望する広島県内の学校に配る。クリスタルケース入り記念グッズなどの商品化も進める。
さらに大型映像表示装置や電光式のスコアボードは、全国の自治体に呼び掛け、有償で譲渡する。
備品の最終的な活用リストは9月下旬までに固める。
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